シンゴ二ウムは矢じり型の葉が印象的な植物です。緑に白が混じった葉色も可愛らしく、観葉植物としても人気があります。ただ、育て方がわからないという方もいるかもしれません。今回は、シンゴニウムの育て方とよくある枯れてしまう原因と抑えるべきPOINTついてもご紹介します。
シンゴニウムとは
シンゴニウムは、サトイモ科シンゴニウム属の植物です。熱帯アメリカに35種類が自生しており、耐暑性・耐陰性に優れているのがポイントです。室内でも育てやすい植物といえます。
また、茎がつる状に伸びるので、支柱に絡ませた鉢物も見られます。つるの仕立て方次第で好みの形状に育てることができます。
また、葉が小型でかわいらしい観葉植物として人気があり、ミニ観葉や小~中鉢仕立てにして楽しまれています。観賞に用いられているのはポトスと同様に幼葉です。幼葉の形は矢尻形から卵形となり、切れ込みは入りません。しかし、株が大きく育って成熟すると葉も大きく育ち、鳥足状に3~13裂します。
代表的なものの多くは、中南米原産のシンゴニウム・ポドフィルムの品種で、 ‘シルキー’、 ‘ホワイト・バタフライ’などがあります。そのほか、コスタリカ原産のシンゴニウム・ヴェンドランディー、パナマ原産のシンゴニウム・エリスロフィルムなどもあります。
シンゴニウムの育て方
シンゴニウムの種類
- シンゴニウム・ポドフィルム‘シルキー’
葉は矢尻形で、葉全体が灰緑色になります。 - シンゴニウム・ポドフィルム‘ホワイト・バタフライ’
葉は卵形で、緑色地に脈部が乳白色となります。 - シンゴニウム・ヴェンドランディー
コスタリカ原産で葉は矢尻形、濃緑色地で、主脈に白い斑が入るのが特徴です。 - シンゴニウム・エリスロフィルム
パナマ原産でシンゴニウム・チョコレートの商品名で流通しています。
葉は矢尻形から楕円形で、光沢のある濃緑色、裏面は赤紫色です。
シンゴニウムの生育温度
寒さには弱く、10℃程度が越冬の限界温度ですので、冬は暖かく管理してください。
シンゴニウムの置き場所
年間を通して半日陰に置き、直射日光は避けます。耐陰性は強いのですが、長期間弱光下に置くと、株が軟弱になりすぎるので注意します。
また、窓際の直射日光は葉焼けの原因になるため、レースのカーテンなどで光を遮ると良いでしょう。 シンゴニウムは熱帯を原産とする植物のため、高温を好みます。 気温が15℃以上の環境に置けば、元気に育つでしょう。
シンゴニウムの水やり
土が乾いてから2、3日後に水やりをしましょう。 水やりと一緒に葉水をかけてあげると、冬場でも元気を保ってくれます。
シンゴニウムが休眠期に入る秋から冬にかけては、土が乾いてからさらに2、3日経ってから水やりをします。 冬場は乾燥気味に育てていく必要があるため、水やりの回数が減っても問題ありません。
シンゴニウムの肥料
シンゴニウムには、生育期の春から秋にかけて5~10月に2~3か月に1回、緩効性肥料を置き肥するか薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。
シンゴニウムは肥料が少なくても十分に育ちますが、葉を茂らせたり艶を出したりしたい場合は土に混ぜ込んだ元肥以外に追肥もしましょう。
シンゴニウムが枯れる原因と抑えるべきPOINT4
POINT1 水やりのしすぎによる根腐れ
根腐れは、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず細胞が死んでしまうことが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなる現象です。
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。
枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
POINT2 鉢の中で根がいっぱいになる根詰まり
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとシンゴニウムに悪影響です。
対処法はシンゴニウムの植え替えをすることです。
シンゴニウムを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
POINT3 強い日差しによる葉焼け
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。
POINT4 ハダニによる害虫被害
こまめに葉水や葉の拭き取りを怠るとハダニが発生することがあります。
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
まとめ
シンゴニウムは明るい室内であれば、一年を通して簡単に育てることができます。成長するにつれて変化する葉は、おしゃれなインテリアグリーンとして活躍するでしょう。
「喜び」という花言葉は、就職祝いや開業祝いなどのプレゼントにも最適です。金運を上げたり気を和らげてリラックスさせたりする風水効果は、多くの方に喜んでもらえます。
ぜひ、おしゃれなインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。
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