色鮮やかでユニークな葉が多いアグラオネマ。
鮮やかな葉姿はお祝いのプレゼントにも人気なので、開店祝いや引っ越し祝い、新築祝いなどでプレゼントされることも多い植物です。
おしゃれな観葉植物「アグラオネマ」ですが、初めて育てる方はどう育ててよいのかわからずに枯らした経験はありませんか。
今回はそんなアグラオネマの育て方やアグラオネマを育てる上で大事なPOINTについて解説します。
アグラオネマとは
アグラオネマは、熱帯アジアを原産とするサトイモ科の観葉植物です。
耐陰性が強く、葉模様が綺麗な特徴です。葉に斑が入る種類が多く、個性的な色合いや柄で見る人の目を楽しませてくれます。ややシルバーがかった葉色では光の当たり具合によって美しい光沢が生まれ、存在感のある姿はインテリアグリーンとして人気で、一般的な家庭はもちろん、店舗やオフィスといったビジネスシーンでも好まれます。
栽培される中で最も一般的なものは、アグラオネマ・コンムタツムの品種‘シルバー・クイーン’です。茎は株立ちし、濃い緑に銀緑色の斑が大きく入る美しい葉をもちます。
耐寒性の弱い種類が多いなかで、アグラオネマ・モデスツムは、耐寒性が強く、葉の中央部に大きく灰緑色の斑が入る‘グリーン・ゴールド’や白色の斑が不規則に入る‘バリエガツム’などの品種があります。最近はタイで品種改良された赤葉系の品種に人気があり、緑色地に淡紅色から赤色の斑が大きく入る‘ジュエリー’が多く出回っています。
アグラオネマの種類
- アグラオネマ・コンムタツム‘シルバー・クイーン’
株立ちし、葉は緑色で銀緑色の斑が大きく入っています。
観葉植物として王立園芸協会のガーデンメリット賞を受賞したとても魅力のある品種です。 - アグラオネマ・モデスツム
中国南部、タイ北部原産で茎は株立ちし、葉は濃緑色です。
国内外問わず生産されておらず希少価値の高い品種です。 - アグラオネマ・モデスツム ‘グリーン・ゴールド’
葉の中央部に大きく灰緑色の斑が入っています。 - アグラオネマ・モデスツム ‘バリエガータ’
白色の斑が不規則に入っているのが特徴です。 - ‘ジュエリー’
緑色地に淡紅色〜赤色の斑が大きく入っています。
ジュエリーは丈夫で育てやすい品種とされています。 - アグラオネマ・オブロンギフォリウム ‘カーティシー’
映画「レオン」に登場して人気が上昇したアグラオネマで、株立ちはせず、緑色地に銀白色の模様が矢羽根状に入っています。茎が直立するタイプで草丈は90㎝ほどになります。
アグラオネマの育て方
アグラオネマの生育温度
22〜30℃前後で育てるようにしましょう。
基本的には寒さに弱く、暑さには比較的強い品種ですので、22℃を下回ると成長が鈍くなります。
アグラオネマの置き場所
室内の明るい半日陰に置き、直射日光は避けます。多くは低温に弱いので、室内のできるだけ暖かい場所に置きます。
また、 一年を通して室内の明るい場所で育てることができますが、5~9月の生育期には屋外の明るい日陰で育てると、しっかりとした丈夫な株になります。
アグラオネマの水やり
基本的には、土の表面が乾いてきたらたっぷりと与えます。
また、高温多湿を好む植物なので、1日1回ほど霧吹きで葉に水をかけて湿度を保つようにしてください。 土が乾かないうちに水を与えると過湿になりすぎ、灰色カビ病などの病気が発生する原因になったり、根腐れを起こしてしまいますので注意しましょう。
アグラオネマの肥料
与える時期は春〜秋の成長期です。
また、気温が低い冬の時期は根腐れを起こす原因にもなってしまいますので控えめにしましょう。
アグラオネマが枯れる原因と抑えるべきPOINT
POINT1 温度が低い
アグラオネマは寒さに弱い植物です。
冬でも最低10℃以上はキープして育てることがポイントです。
窓から離れた明るい場所で、暖房の風が直接当たらないようにしましょう。暖房の風が当たり続けると、急激に乾燥して枯れる恐れがある為です。
また、水やりや葉水は、気温がしっかり上がったタイミングで行います。暖房を消した後や夜に水やりをすると、湿った土や植物が一気に冷え込んで傷むので気を付けましょう。
植物は冬に乾燥気味に育てると植物体内の水分含量が減り、耐寒性が強くなる傾向があります。アグラオネマも同様なので、冬は葉水を行いながら乾燥気味に育てることが重要です。
POINT2 水やりの量が多いまたは少ない
アグラオネマは多湿環境を好みますが、土が常に湿っていたり水やり後に受け皿に水が溜まっていたりする状態が苦手です。常に土が湿っている場合は根腐れする可能性があるので注意してください。
水やりは鉢底から流れるくらいしっかり行いますが、受け皿に溜まった水はこまめに捨てることが重要です。受け皿に溜まった水を捨てるのが面倒だからと言って、中途半端な水やりを行うと、新鮮な酸素や水が根に行き渡らない可能性が高いです。
また、水を全くやらなければ枯れますので土の乾燥具合をチェックしながら水やりしてください。
POINT3 置き場所が暗い
多少暗くても元気に育ちますが、日差しが全く入らず蛍光灯の明るさもない場所では育ちません。日差しの入る窓際で管理してください。
ただし、暗い場所から急に直射日光に当たる場所に移動すると葉焼けしてしまうので、明るい半日影で育てるようにしましょう。
葉が黄色くなって落ちたり、徒長して形が崩れたりしたら、切り戻して明るい場所に置いておくと脇芽が発生して葉が茂ってきます。
まとめ
いかがでしたか。
今回はアグラオネマの基本的な育て方をご紹介しました。
先ほどご紹介した、よくある枯れる原因や抑えるPOINTに注意して育てていれば、
初心者の方でも綺麗に育てることはできますよ。
ぜひ、アグラオネマの魅力を楽しみながら育ててみてはいかがでしょうか。
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