カラジウムは熱帯性の植物で、高温多湿の環境を好みます。以前からトロピカルな模様を楽しめるカラーリーフとして人気があるサトイモ科カラジウム属の観葉植物です。
今回はそんなカラジウムの育て方や気をつけるべきPOINTをご紹介します。
カラジウムとは
カラジウムは、カラジウムは熱帯性の植物で、高温多湿の環境を好みます。涼しげな葉模様やカラフルな葉模様がトロピカルな雰囲気を醸し出す、サトイモ科カラジウム属の観葉植物です。
ミニ観葉から小鉢、また、花壇でも楽しめます。
一般に市販されているものはホルツラヌムの品種です。これらは葉が矢尻形で、葉色がカラフルです。最も流通している品種は古くから栽培されているキャンディダムで、白鷺とも呼ばれています。
カラジウムは、球根植物です。寒さには強くないのですが、冬に入る前に球根を掘りあげて、その球根を春に植えることで翌年も楽しむことができるのも魅力です。
カラジウムの種類
- カラジュームホワイトクリスマス
樹木に積もる雪を連想させる様な美しい葉色が魅力的な園芸品種です。葉は葉脈と縁部分のみが緑色で殆ど白色をしています。 - カラジュームピンクビューティ
葉縁以外が殆ど鮮やかなピンク色をしたポップな雰囲気をもった園芸品種です。鮮やかなピンクの葉色をしています。 - カラジュームピンクシンフォニー
クリームとピーチの甘いスイーツを連想させる様な可愛いカラーリーフが魅力的な園芸品種です。葉はほとんどが桃色で葉脈部分のみ緑色もしくはクリーム色の脈斑が入っています。 - カラジュームラズベリー ムーン
ジューシーな甘い果物を連想させる様な葉色が魅力的な園芸品種です。葉は全体的に薄緑色で中央部に赤色の班が不規則に入っています。 - カラジュームホワイトクィーン
赤・白・緑の三色のカラフルな葉色がクリスマスツリーを連想させる魅力的な園芸品種です。色鮮やかで対比の効いた葉色はポップで明るい印象を与えます。
カラジウムの育て方
カラジウムの生育温度
カラジウムは暑さに強い一方、寒さに弱い植物です。最低10℃以上をキープして育ててください。
ただし、生育温度が25℃以上と夏の猛暑には強い為、できるだけ暖かい場所で管理することが重要なポイントです。
また、種類によっては、直射日光に負けて葉焼けを起こすことがあるので、気をつけましょう。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた明るい場所に置くとよいです。冬に葉が付いている場合は、暖房の風が当たらないように気を付けましょう。
カラジウムの置き場所
カラジウムは日当たりのよい環境を好みます。ただし夏の直射日光や西日など強光に当たると葉焼けしやすいため、注意が必要です。
日当たりを好むため、ほとんど日光の光が入らないような暗すぎる場所では葉色が悪くなり生育できません。
カラジウムの葉柄が伸びて倒れたり軟弱に育ったりするため、明るい窓際に置いてください。寒さには弱いので気温の下がる秋以降は室内に移動させます。
カラジウムの水やり
春夏の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいに、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。
水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。
気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。
常に15~20℃と暖かい室内の場合、手で土を触って水分を感じなくなったら水やりをします。
真夏に水やりする場合は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がってぬるま湯のようになり、株が弱ってしまいます。
カラジウムの肥料
生育期の5〜9月は、2カ月に1度を目安に、緩効性化成肥料を株の周りにばらまき、スコップなどで軽く耕して土になじませます。
カラジウムは肥料が少なくても十分に育ちますが、葉を大きくしたり茂らせたりしたい場合は土に混ぜ込んだ元肥以外に追肥もしましょう。
ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
カラジウムが枯れる原因と抑えるべきPOINT3
- 根腐れ
- 根詰まり
- 葉焼け
POINT1
水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。
傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。
枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると枝が垂れ、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
POINT2
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと根詰まりが起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとカラジウムに悪影響です。
カラジウムを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
POINT3
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
まとめ
ここまで、カラジウムの特徴や育て方、品種などについて、幅広くご紹介してきました。寒さに弱いイメージがありますが、それほど気難しい植物ではありません。
カラフルな葉が美しいカラジウムは、春から秋までと観賞期間が長いのもいいですね。ぜひ、インテリアやガーデンに取り入れてはいかがでしょうか。
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