植物には土が必要…そんな固定概念を覆す植物の育て方があります。
水だけで育てる水耕栽培。
強い生命力を持つ多肉植物なら、こんな育て方でも、元気よく成長してくれたり、近年ではインテリアとしても広く人気がある多肉植物の水耕栽培。
ガラスの容器と水という透明な中で育っていく多肉植物を土で育てる時には見れない成長過程を観察して楽しむことができるのも魅力の一つ。
多肉植物はもちろん土で育つこともできますが、土で育つときの根と水で育つときの根は全くの別物!1度切断してあげると水用の根に生え変わるんです!!面白いですよね。
そんな変わった水耕栽培での育て方や注意する点を一挙にご紹介します。
水耕栽培とは
水耕栽培とは土を使わず水と液体肥料で植物を育てる方法で、無農薬野菜を大量に生産している植物工場は水耕栽培方式が主流です。
水耕栽培は植物の根の部分を肥料が入った水(溶液)に浸し、必要な水、養分と酸素を根から吸収させます。
水耕栽培の新スタイル
一般家庭では水耕栽培は家庭菜園の新しいスタイルとして多くの方が始められています。
特にコロナ禍のなかで、お家でテレワークしている方は癒しとして水耕栽培が注目されてお部屋の中、水耕栽培で野菜・ハーブそしてエディブルフラワーなども。
ビジネスとしては無農薬野菜の健康サラダなどを提供しているレストランなどでも水耕栽培が活躍してます。
病院では患者の安心の為に水耕栽培を、介護ホームや学校、会社でも癒し、食育として水耕栽培は楽しまれています。
無農薬野菜を大量生産する植物工場ではほとんどが水耕栽培で、現在全国にも220か所以上稼働。
水耕栽培に向いている多肉植物
多肉植物の中には、水耕栽培で育てられる種類がいくつかあります。
- アエオニウム
- ツキトジ
- グラプトペタルム
などが特に相性が良いです。
水耕栽培のメリット
多肉植物が自ら正しく給水してくれる
水耕栽培では常に根が水に浸かっている状態なので、多肉植物自身が、必要な分だけ自ら給水します。
水やりをするしないの加減に迷うことなく、多肉植物にも過不足なく水を与えられるので、水やりで枯らしてしまう失敗がほぼなくなります。
多肉植物の成長が観察できる
多肉植物はゆっくり成長していくので、順調に育てられているか不安になりますよね。
でも透明なガラス容器などで水耕栽培をして育てると、根っこの伸び具合などが観察できるので、成長具合や健康状態がわかりやすいです。
清潔だから病気や害虫の心配がない
水耕栽培では土を使わないので、害虫の発生や病気の発生の可能性が、グッと下がります。
おうちの中で育てるときも、土を持ち込まずに清潔に育てられるというのは嬉しいですよね。
水耕栽培のデメリット
水を定期的に変えなくてはいけない
水耕栽培をするにあたって必要不可欠となる水ですが、定期的に水替えを行う必要があります。
水は空気に触れると悪くなりやすく、カビが生えてきて多肉植物がダメになってしまう原因の一つです。
なかなか水替えをする時間がない忙しい方にはデメリットになってしまうでしょう。
置き場所に気をつけなくてはいけない
また、直射日光で水の温度が上がり水の腐敗が進んでしまうので、あまり暑いところや 直射日光が当たる場所には気をつけてつけて育てる必要があります。
多肉植物の水耕栽培に必要なもの
- お好きな多肉植物
- ガラスの容器
- 園芸用のハサミ
- 水栽培用液体肥料
手順
まずはお好きな多肉植物を準備します。
鉢から取り出して多肉植物の土を落とします。
この時に根の土も落とすために水で優しく洗い流します。
多肉植物をしっかりと乾かします。
園芸用のハサミで根を切ります。
POINT
切る場所は、根元に少し根を残します。
根をカットするので、根腐れした株でも根元が元気の場合は元気に再生できる可能性があります。
水が入ったガラスの容器につけます。
この時に多肉植物の根先が水に浸かるくらいにつけます。水耕栽培に向いた根が生えてくるまで待ちます。
[voice icon=”http://green-mania.net/wp-content/uploads/2022/12/icon.png” name=”編集部” type=”l”]早ければ数週間で根が生えてきます。[/voice]
置き場所
直射日光を避けた明るい場所で管理しましょう。
直射日光は葉焼けの原因と、水の温度が上がり根が痛む原因になります。
できるだけ涼しく風通しの良い場所がよいでしょう。
水替え
水を長く変えていないと菌の繁殖が起こりカビの原因になってしまいます。
週に一度は水替えを行いましょう。
また、もし万が一カビが生えてきてしまったらすぐにカビの部分はカットしましょう。
水の量
根が全部つからないようにしましょう。
水に根が全て浸かると根が窒息する原因になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか…。
水耕栽培という方法は、今回ご紹介した多肉植物だけでなくサニーレタスやパセリなどの野菜などにも利用することができるんです。
水の中で野菜の観察までできちゃうなんてなんだか興味が湧きますね。
そんな野菜ですが、多肉植物とは違ったポイントや育て方があるので興味がある方は調べてみてくださいね。
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