手に入りやすく育てやすいコーヒーの木は、初心者にもおすすめの観葉植物として人気です。 そこで今回は鮮やかな深緑色が美しくお部屋のインテリアとしてもぴったりなコーヒーの木の育て方についてご紹介します。上手に育てると可愛らしい花が咲き、コーヒー豆を収穫できる楽しみもあるので、コーヒー好きな人におすすめです。
コーヒーの木とは
コーヒーノキは、アカネ科コーヒーノキ属に属する植物の総称で、主に栽培種を指します。アラビカ種の原産地はエチオピア南西部の高地。また、多数の野生種がアフリカ大陸西部から中部、そしてマダガスカル島と周辺諸島にかけて分布しています。常緑で光沢を帯びた葉と白い花をつけ、鮮やかな赤から紫、または黄色の実をつけます。
コーヒーの木の特徴
コーヒーの実は、最初は緑色です。コーヒーの花が散ると、その後に緑色の小さな実がなります。その実は大きくなるにつれ黄色くなり、さらに熟すと赤く変化。完熟すると真紅色になります。この、完熟したコーヒーの実がさくらんぼに似ていることから、コーヒーチェリーとも呼びます。
収穫した実の中を見てみると、一つの実の中にコーヒーの種が2つ、向かい合わせに入っています。しかし、枝の先にできたコーヒー豆の場合、種が一つしか入っていないことも。また、まれに3つの種が入っていることもあります。
気をつけるPOINT3
気温
コーヒーの木は寒い場所が苦手です。
冬は暖かく、夏は避暑地のような快適な場所がコーヒー栽培の適地とされます。
気温としては15~25℃くらいが理想的です。育てる空間は、10℃〜30℃に調節してあげましょう。以上のことからコーヒーの木の性質が推測できますが、日光を好む反面、高温時では遮光する必要があります。また冬は暖かい場所に置き、寒さから守るようにします。
日当たり
気温は高い方がいいのですが、コーヒーの木への直射日光は厳禁です。
西日にも注意が必要で、強い日差しに当たるとすぐ萎えたり葉焼けしてしまいます。
日本でも春なら外に出してもいいかもしれませんが、その場合でも風通しのいい日陰を選んでください。室内の明るい場所、日光もレースのカーテン越し程度が適しています。
水のやり方
目安として、生育期にあたる4月、5月、6月には、4~5日に1度水をやりましょう。
冬場は1週間に1度くらい。
気温や湿度によっても状態は変わるので、完全に土が乾く前に水やりをするのがちょうどいい頻度です。もし水やりを忘れてしまうとコーヒーの葉っぱがしんなりと垂れてきます。また、鉢皿に貯まった水をそのままにすると根腐れの原因になります。排水の良い状態を保つようにしましょう。
コーヒーの木の育て方
種まきのやり方
種まきは、生長期である5月〜9月の時期に。気温は15℃以上を保つようにしましょう。熟した果実の皮を剥いて種をよく洗い流して赤玉土などに、タネの大きさと同じくらいの深さを掘って埋め込みます。
発芽するのには数か月かかりますがその間も水やりを忘れないようにします。その後、葉が完全に開いた時点で鉢上げしてください。
果実がつくほど大きくなるには、4〜5年かかります。種は生豆は難しく、市販のコーヒー豆は煎られているので飲用としては使えません。採集したものをまくと良いでしょう。
肥料の与え方
コーヒーの木は、基本的には肥料を与えなくても育ちます。しかし、元気に大きく育てたいなら、肥料を与えた方が生長が早くなります。その場合は、成長期である5~10月にかけて肥料を与えましょう。
ただし暑さが厳しいと生育が衰え、根腐れなどのトラブルが起きやすくなります。温度が上昇しやすい場所では、夏は肥料を控えたほうがよいでしょう。
コーヒーの木の剪定
コーヒーの木の葉が密集しだしたら、風通しを良くするためにも、間引くように剪定をしましょう。大きく育って、樹形が乱れてきたら、好みの形にカットして整えます。
コーヒーの木は、大きい剪定にも耐えられるので、コンパクトなサイズで育てたいなら、思い切って切り戻しをしても大丈夫です。
剪定の適期は4~6月ですが、軽い剪定なら、温かい室内で時期に関わらず行えます。また、花を咲かせたいなら、剪定をあまりせずに大きく育てるようにしてください。
まとめ
コーヒーの木は、1年中濃い緑の美しいツヤのある葉を持ち、育てやすいと人気の観葉植物です。小さいサイズから大きいサイズまで販売されているので、飾る場所に合わせて選ぶ楽しさもありますよ。
元気に育てるには、季節によって水やりを変えたり、10℃以上をキープできる場所に置いたり、直射日光を当てたりしないことが重要です。
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