チェリーセージは、観賞用のハーブとして人気の植物です。鮮やかな赤色と白色の花びらがかわいらしく、さくらんぼのような甘い香りを放つことが特徴です。
今回は、そんなチェリーセージの育て方についてご紹介します。
チェリーセージとは
チェリーセージとはシソ科アキギリ属に属します。
開花期は、4月〜11月迄と非常に長いです。
チェリーセージという名は、サルビア・ミクロフィラとサルビア・グレッギー、およびミクロフィラとグレッギーの交雑種のサルビア・ヤメンシスなどの総称です。
原産地はメキシコやアメリカ南部などで国内に持ち込まれている種は、そのすべてが園芸植物として扱われています。
セージ類はブルー・紫系の花が多いですが、チェリーセージは花色が豊富なのが特徴のひとつです。毎年新品種が作り出され、最近は斑入り品種もあります。どの品種も丈夫で花期が長いことに変わりはありませんが、草丈や耐寒性は品種によって違いがあります。
チェリーセージの特徴
チェリーセージは、4月〜11月の長い期間開花するシソ科の多年草です。
葉や花にフルーティーな甘い香りがするのが名前の由来です。丈夫で暑さに強く、環境に合えば植えっぱなしで毎年開花するため、夏から秋の庭の彩として取り入れる方も多い花です。
また、名称の通り花びらからサクランボのような香りがしエディブルとして利用できます。
葉はハーブとして利用でき、ハーブティーや香草として料理に添えたりすることが一般的です。葉を使う場合は刻んだり、すり潰すなどすると鼻につくほどまでに強く香ってしまうので、通常は葉をそのままの状態で使います。
チェリーセージの育て方
チェリーセージの置き場所
チェリーセージは日当たりと風通しの良い場所に植えましょう。暑さには比較的強いですが、鉢植えは夏の間、風通しのよい半日陰の方がよいでしょう。冬の間は株元を腐葉土などで厚めに覆って、霜や凍結から守ります。 鉢植えの場合、ベランダなどの寒風や霜の避けられる場所に置きましょう。日照不足になると花付きが悪くなります。
チェリーセージの水やり
チェリーセージは鉢植え、地植えのどちらでも栽培できますが、それぞれ水やりの仕方や頻度は異なります。植えつけ別の水やりを紹介します。
鉢植えの場合のチェリーセージの水やり
チェリーセージは乾燥ぎみの土を好む性質があります。過湿に注意をする必要があります。通常は、鉢土がしっかり乾いていることを確認してから鉢底穴から水が流れ出てくるまで、たっぷりと水やりをします。天候により、土に湿り気が残っている状態であれば、しっかり乾くまで水やりは不要です。
地植えの場合のチェリーセージの水やり
地植え栽培の場合には、チェリーセージがしっかり根づいたあとは、自然に降る雨だけで、基本的に水やりは不要です。これは、土の量が鉢植えに比べて、圧倒的に多く地中に水分が蓄えられているためです。しかし、雨が降らない日が続き、極端に乾燥している場合には、我慢させて枯らしてしまう前に、土中にしっかりと水がしみ渡るように水やりしてあげましょう。
チェリーセージの肥料
鉢植えのチェリーセージは春と秋に緩効性肥料を施しましょう。
チェリーセージに肥料を与えるとき、適した時期があります。
鉢植え、地植えとも、まずは植え替えのタイミングで元肥を与えます。元肥には、緩やかに長く効く「緩効性肥料」を使います。
地植えの場合は、事前に植え場所を耕し、堆肥や腐葉土、砂をすき込んでおきましょう。その後は、肥料はほとんど必要ありません。株の勢いがない、花つきが悪いといった場合は、春に追肥をしてあげましょう。
チェリーセージの植え替え
鉢植えの場合は、1~2年に1回、3~4月に植え替えをして根詰まりを防ぎます。一回り大きな鉢に植え替えます。
また、チェリーセージは植え付けた年よりも株が大きくなった翌年の方がたくさんの花を楽しむことができます。そのため年に数回切り戻しを行うことで株が乱れることを防げます。
チェリーセージの剪定
チェリーセージは真夏と真冬を除いた時期なら、いつでも切り戻しが可能です。芽吹く力が強いので、花が咲き終わった後などに枝先をカットしても、新しい芽が伸びてすっきりとした株姿になり繰り返し花を付けてくれます。
冬に枯れてしまった枝は、霜の心配がなくなった春に株元付近から切り落としましょう。この作業を行わずにいると、枝の高い位置から芽吹き、株全体のバランスが悪くなります。
また、細かい枝がよく茂るので、風通しをよくするために夏前にも切り戻しを行います。これで、秋にも再び花を咲かせるようになりますよ。
さらに、数年たった太い枝は、枝も混み合ってきたり花付きの悪い細い枝を出すことが多いです。根元で切り詰め、若い枝を出させましょう。
まとめ
日光に当たる場所に植え、毎年枝を剪定することがきれいに育てるポイントです。
太陽の光に当たらないと、花数が少なくなり、香りも薄れてしまいます。
また、細かい枝をよく茂らせ、すぐに株の風通しが悪くなるので、定期的に切り戻すと、病害虫を予防し、きれいな草姿を作ることができますよ。
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