上品な香りと紫色の花が美しいフレンチラベンダーは、ハーブの女王として名高い植物です。さまざまな品種がありそれぞれの魅力や特徴を知り、自宅栽培に挑戦してみましょう。
今回はフレンチラベンダーの地植え、鉢植えそれぞれに合った置き場所や水やりなどの育て方をご紹介します。
フレンチラベンダーとは
フレンチラベンダーとは、ストエカスラベンダー系と呼ばれるラベンダーの一種です。 年間を通して暖かく乾燥した環境で育つ多年草で、4〜7月頃にうさぎの耳のような形の花を咲かせます。 ラベンダーの中では暑さに強く夏越しがしやすい種類と言われ、育てやすいハーブとして知られています。
フレンチラベンダーの育て方
フレンチラベンダーの置き場所
フレンチラベンダーは、日光の良く当たる風通しの良い場所に置きましょう。 梅雨の長雨にあたらない場所で管理すると、より長く美しく育てることができますが、庭植えもできます。
ただ、高温多湿には弱いので地植え・鉢植えそれぞれに気をつける点があります。
地植えの置き場所
フレンチラベンダーを地植えで育てる場合は、最低限西日が当たらない場所に植えましょう。もちろん風通しがいいことも大切です。
また、フレンチラベンダーは多年草ではなく常緑低木なので、年々育てると株元が木質化して大きくなります。品種にもよりますがだいたい50〜80cmほどの草丈になり、そのころには株の横張りも50〜70cmほどと大きく育ちます。
大きくなったときに塀に干渉したり他の植物と混み合うと、多湿状態になって弱ってしまうので、十分スペースがとれる場所に植えてください。
鉢植えの置き場所
フレンチラベンダーを鉢植えで育てる場合は、春〜秋の間なら、屋外の直射日光を避け、日当たりと風通しのいい場所で育ててあげましょう。
ただし梅雨時期や雨の続く期間は、できれば軒下などに移動させて雨に当たらない場所で管理してください。
また、夏場は特に西日が当たらない、直射日光も当たりにくい場所を選んで置いてあげる必要があります。
フレンチラベンダーの水やり
地植えの水やり
フレンチラベンダーを地植えで育てる場合は、植え付けのときに水やりをして新芽が動き出したら、それ以降は水やりの必要はありません。
ただし、冬の間、長く乾燥状態が続いて葉がしおれているようであれば、日中の暖かい時間帯にたっぷりと水やりをしてください。
鉢植えの水やり
フレンチラベンダーを鉢植えで育てる場合は、春から夏の間は鉢土が乾き切ったら、鉢底から水が流れでるまでたっぷりと水やりをします。
真夏は昼間に水やりをすると、鉢の中が蒸し焼き状態になって根が傷むため、朝夕に行ってください。
日本の梅雨や長雨は大の苦手となるので、水やりはやや乾燥気味に与えるのがコツです。また、冬も生育が衰える時期でもあるので、水は控えめにしておきましょう。土の表面が乾いて数日後放置してから、水を与えるぐらいがちょうどいいです。
フレンチラベンダーの肥料
フレンチラベンダーは肥料が少なくても十分育つハーブです。 ただ、養分が少なすぎると生長が鈍くなるので4月〜7月の間に肥料をあげてサポートしてあげましょう。
肥料は徐々に効いてくる緩効性の肥料を施してください。
すぐに肥料成分が溶け出すものでは効き目が強すぎて「肥料焼け」という事態を引き起こしてしまいます。
固形肥料の場合は根元から離して鉢の縁にちりばめてください。1〜2ヶ月ほど効果が持続します。
フレンチラベンダーのようなハーブ類はもともと地中海沿岸の痩せた土地で自生していたもので、少ない養分で立派に育つよう長い年月をかけて定向進化しています。
フレンチラベンダーの植え替え
高温多湿が苦手なフレンチラベンダーですが春の植え替えがおすすめです。
フレンチラベンダーは4月下旬~5月中旬頃に花が一旦終わります。
なのでゴールデンウィーク頃に花が残っていても思い切って植え替えします。
そうすれば、梅雨が来る前での1ヶ月くらいの間に根が伸びてくれます。同時に、株も成長して大きくなります。
フレンチラベンダーは5月に花が一段落しますが、夏まではちらほら咲きます。
フレンチラベンダーの増やし方
フレンチラベンダーは挿し木または株分けなどの繁殖方法で数を増やせます。
どちらとも春頃(3月〜5月)が敵期です。
栽培に慣れてきたら挑戦してみてもいいかもしれません。
まとめ
癒しが欲しい人にとってフレンチラベンダーは芳香のリラックス効果も期待できたり、
初心者の方にもおすすめの簡単な栽培方法なので挑戦しやすいですね。
また自宅栽培や切り花で楽しんだり、最近ではドライフラワーにして飾られることも多いですね。
ぜひ、フレンチラベンダーの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
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