アレカヤシという植物をご存知でしょうか?
アレカヤシはアフリカのマダガスカル島に分布するヤシの仲間です。
アレカヤシと聞いても知っている方は少ないでしょう。
そんなアレカヤシの育て方について今回はご紹介します。
アレカヤシとは
アレカヤシはヤシ科の植物で、別名「ヤマドリヤシ」とも言われます。実際には数千もの品種があるようですが、 一般的に総称して「アレカヤシ」と認知されているようです。
原産国はマダガスカルやアフリカなどの熱帯雨林で、国内では小笠原諸島にて生態系が確認されています。 現生するものだと10m以上にもなる高木で、制限なく成長します。 観葉植物としては比較的手頃なサイズで流通しています。
管理もしやすいとされ、飲食店やショップ、公共施設等でもよく見られる他、レストランやホテルのロビー、エントランスにも多く飾られています。放射状に茂る葉が涼し気で、誰もが一度は目にしたことがある人気のある観葉植物です。
小さな黄色い花を咲かせ、ヤシ科と言う通り、殻に包まれた種子がなりますが、いわゆるココナッツのようなものとは異なり、楕円の形の果実は黄色やオレンジから紫色のように熟し、鳥や小動物、虫の食糧となります。
そのため、冬は暖かい室内管理が求められます。外の庭先や街路樹として大きく育てることも可能ですが、温暖な地域以外での越冬は難しいでしょう。ヤシ科の植物は耐陰性も持っていますから日陰でも育成は可能ですが、日光不足になると生長に影響が出やすくなってしまいます。
アレカヤシの種類
切り花で出回っているアレカヤシの種類は少なく、違いもそんなに変わらなく、違いは大きさになります。アレカヤシはもともと大きな植物なので小さめといっても、それなりの大きさになります。
種類によっては大きなものは2mほどになります。
- ケーンファーン
ケーンファーンはアレカヤシの種類の1つでと観葉植物として、一般的には人気があります。
大きな葉ですが、細い葉がたくさんついているので空気感があり、爽やかな雰囲気が魅力的です。
ご自宅で飾る際には、大きさをいかして一枚でも存在感がありますし、大きな花瓶に数本まとめてもいいと思います。
また、丈夫で保ちもいいので、長い期間楽しむことができます。
アレカヤシの育て方
アレカヤシの生育温度
アレカヤシの生育温度は約25℃です。最低10℃〜最高35℃までなら耐えられます。
アレカヤシの置き場所
熱帯植物のアレカヤシは、暖かい環境を好む植物です。
最低気温が10℃以上ある季節は屋外の明るい日陰に置くこともできます。
室内ではレースカーテン越しの日が当たる場所に置き、エアコンの風が当たる場所は避けましょう。
アレカヤシの水やり
アレカヤシの水やりに最適なタイミングは、基本的には「土の表面が乾いてから」です。
アレカヤシの土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。アレカヤシを植えている植木鉢の底から水があふれ出てくる程度まで、しっかりと水を与えるようにします。
ただし、アレカヤシは気温が低くなると休眠期に入ります。そのため、気温や季節によっては水やりの頻度も減らす必要があり、気温が15℃を下回った時には水やりを控え、表面の土が乾いていても2~3日放置してから水を与えると良いでしょう。
水やりを控えることで樹液の濃度を高め、それにより耐寒性をアップさせます。うまくいかず、葉が枯れて落ちてしまうようであれば水やりの回数を増やすなどして様子を見てみてください。
また葉水も効果的で、毎日1回は霧吹きをしてあげることで、乾燥や害虫発生の予防として守ってくれます。
アレカヤシの肥料
アレカヤシに肥料を与える場合は、アレカヤシの生育期である4月~10月頃を選びましょう。
希釈した液体肥料を10日に1回程度のペースで与えるのがおすすめです。
また、アレカヤシの生育がゆっくりになる冬場に肥料を与えると肥料焼けを起こすことがありますので与えないようにしてください。
アレカヤシが枯れる原因と抑えるべきPOINT3
- 水切れ
- 根詰まり
- 環境の変化
POINT1
アレカヤシは成長する力が強く、沢山の葉から水分が蒸散するため水を多く欲しがります。水やりの量が不足していると水枯れを起こし、枯れる原因になります。
特に夏場は乾燥しやすいため注意が必要です。乾燥防止のため、水やりの他にも霧吹きで葉に水を吹きかける葉水を毎日行ってあげると良いでしょう。
POINT2
POINT1でもご説明した通り、アレカヤシは成長する力が強くグングン大きくなる植物です。植物は葉や幹だけでなく根も成長して大きくなります。
大きくなった根が鉢の中で一杯になると根詰まりを起こしてアレカヤシが枯れる原因になるケースがあります。
植木鉢の底の穴や、土の表面から根が見えてきたら根詰まりの可能性がありますので、生育期始めの5月から6月頃に一回り大きな鉢に植え替えましょう。
POINT3
環境がいきなり変わることでアレカヤシが枯れる場合があります。
実は、アレカヤシは環境の変化に弱く、置き場所が変わっただけでも葉先から枯れることがあります。
置き場所を変えたり、鉢植えからハイドロカルチャーへ植え替えたりした場合にアレカヤシが枯れるように見えても、慌てずにそのままの状態で様子を見ましょう。
まとめ
今回は、ギフトとしても非常に人気があるアレカヤシの育て方についてご紹介しました。
アレカヤシは暖かい地域の植物なので寒さが苦手です。
冬の時期は育て方に注意しましょう。日光を上手に利用しながら、明るく暖かい場所で育てると良いですよ。
たくさん生長する時期は水やりをたっぷりしましょうね。枯れる原因はいくつかありますので、今回ご紹介したポイントを踏まえて対処してみてください。
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