爽やかさと上品さを併せ持つシュロチクは、アジアンテイストな観葉植物として人気があります。名前は竹のようですが実は竹の仲間ではないんです。
丈夫で強いシュロチクは育て方が比較的簡単で、初心者でも挑戦しやすい観葉植物です。
今回は、そんなシュロチクとカンノンチクの育て方や種類について解説していきます。
シュロチクとは
ヤシ科ラピス属に属しています。
竹をイメージさせる細い幹と、スッと伸びた葉がシュロに似ている為「シュロチク」と名付けられました。
原産は中国南部~東南アジアです。10種類程度が分布しています。江戸時代に日本に伝わって以来古くから育てられており、今では古典園芸植物に分類されています。
シュロチクと似た植物カンノンチク
シュロチクは、しばしば同じヤシ科ラピス属のカンノンチクと間違われます。姿はとてもそっくりですが、別の植物です。
シュロチクとカンノンチクを見分けるポイントは、葉の形。シュロチクの葉は、大ぶりで切れ込みが多く入り、10枚ほどに分かれているため、ふんわりと繊細に見えます。
これに対して、カンノンチクの葉はやや短かく、切れ込みも少なめなので、葉の幅が広く見えるのが特徴です。
また、背の高さ、花の色も見分けるポイントです。観音竹の方がシュロチクよりも葉が太く、低木です。また、ピンク色の花が咲きます。観音竹もシュロチク同様、アジアンテイストな雰囲気を持っています。
シュロチクの種類
- シュロチク
最も普及しているベーシックな品種シュロチク。暗い場所にも耐えるとても丈夫な性質なので、初心者にもおすすめの品種です。 - ウンナンシュロチク
一般的なシュロチクよりもさらに葉が細長く、繊細な印象を与えるウンナン(雲南)シュロチク。大株になるほどボリューム感が増していき、存在感のあるグリーンインテリアが楽しめます。
シュロチクの育て方
シュロチクの生育温度
暑さには強いですが、35℃以上の酷暑が続くと生育が鈍ります。また、耐えられる最低気温は3℃が目安です。
シュロチクの置き場所
シュロチクは寒さに強く、日陰にも適した観葉植物ですが、夏の強い直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまいます。
その為、室内の半日陰~日陰に置くのがオススメです。
シュロチクは耐寒性が強いので最低気温0度まで耐えられます。屋外では、強い風に当たると葉っぱが裂けてしまうので注意しましょう。
冬場の管理は基本的には室内がオススメですが、乾燥しすぎないようにしてください。
シュロチクの水やり
シュロチクは成長期である春から秋にかけては、土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげて下さい。
受け皿に溜まった水は根腐れの原因になりますので捨てて下さい。
しかし、シュロチクは乾燥しすぎると葉先が茶色く枯れてきてしまいます。乾燥防止に葉水をしてあげると色艶が良くなります。
また、水は室温に近い温度にしてから与えることをオススメします。
シュロチクの肥料
シュロチクにはゆっくりと成分が溶け出す暖効性肥料を成長期の春から秋にかけて与えましょう。
また、同時に液肥を月1回のペースで与える事をオススメします。
冬場はシュロチクの成長が止まる為、水の吸い上げが鈍くなります。置き肥は取り除き、また春が来たら与える様にして下さい。
シュロチクを育てる際の注意点とPOINT3
- 剪定方法
- 水切れ
- 日光不足
POINT1
シュロチクの剪定には少し注意が必要です。実はシュロチクは成長点が先端にしかありません。
その為、幹の途中で切っても脇目は出てきません。
シュロチクを剪定する時には根元から切り、そばから生えてくる新芽を育てましょう。枯れた幹や伸びすぎて葉が少なくなった幹を根元から剪定し、樹形を整えてあげましょう。
葉が込み入るとハダニ等の害虫の発生に繋がりますので、風通しの良い形にしてあげると良いでしょう。
POINT2
シュロチクのトラブルで1番多いのは葉の先端から茶色く枯れてくる事です。
シュロチクはあまり貯水能力がない為、水切れが原因で枯れる事が多いです。
エアコンの風などですぐに乾燥してしまいます。その為、成長期には水をたっぷりあげましょう。
POINT3
シュロチクが枯れる原因として、光量不足が考えられます。
シュロチクは耐陰性がありますが、光のない場所で長期間管理すると、葉柄が弱くなって自重で葉が垂れ下がってしまいます。
日陰に適した植物ではありますがあまりにも日光が不足し過ぎないように。また、夏の直射日光には当たらないような場所で育ててあげると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?オシャレな観葉植物シュロチクの魅力や育て方、そしてオススメ5選までご紹介しました。
シュロチクは古くから日本で親しまれ、耐寒性と耐陰性に強い丈夫で育てやすい観葉植物です。
シュロチクは色々なテイストのインテリアに溶け込む人気観葉植物でもあります。自分好みのお部屋のワンポイントとしてお気に入りのシュロチクを育ててみてはいかがでしょうか。
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