ユーカリは、見た目が可愛らしいイメージで人気の観葉植物です。小さな葉っぱの生い茂る様子が見ていて楽しく、愛着を持って世話をしている方も多いでしょう。
しかし枯らしてしまったという声もよく聞きます。今回は、ユーカリが枯れる原因や対策、復活方法まで一挙にご紹介します。
ユーカリの基本的な育て方については、以下の記事をご覧ください。
ユーカリとは
ユーカリはオーストラリアやニュージーランドなどが原産で、フトモモ科ユーカリ属の常緑高木です。 原産地に近い環境で地植えにすると高さ数十mに生長することもあります。 コアラが食べる植物としても有名です。
また、ユーカリの葉は爽やかな香りを放つので、ドライフラワーや切り花としても楽しめます。
ユーカリから抽出したエッセンシャルオイルは、爽やかなフレッシュ感が魅力です。
シルバーリーフの葉が美しく、庭をおしゃれに演出するカラーリーフ・シンボルツリーとしても人気があります。
日当たりや風通しのよい場所を好みますが、半日陰でも育ちます。ユーカリは春になると白色やピンク色の花が見頃を迎え、花が咲き終わると実を付けます。
ユーカリの種類
ユーカリの種類は約600品種以上あります。ちなみに、そのうちコアラが食用するのは12品種ほどです。栽培する際は、日本の気候でも育てやすい品種を選びましょう。
ユーカリの葉の形は種類によって異なりますが、丸い葉、細長い葉のほか、中にはハート型の葉をつける品種もあります。
葉色もシルバーがかっているのは共通していますが、黄緑より青みよりなどでだいぶ印象も変わります。
ユーカリはオーストラリアやニュージーランドが原産の種類が多く、種類によって育て方に大きな違いはなく乾燥には強く過湿に弱い傾向があります。
グニーは湿度に比較的強いため、日本の環境でも育てやすいです。
ここからは、ユーカリについて種類ごとに詳しく紹介します。
ユーカリの見た目や特徴などは種類によって大きく変わるので、ぜひともお気に入りを見つけてみてくださいね。
- ユーカリ・ポポラス
ポポラスは丸みのある葉がかわいらしく、他のユーカリとは違い不規則に葉を付けることが特徴です。 - ユーカリ・グニー
グニーはシルバーグリーンの小さな葉で、樹形も美しいので人気があります。ユーカリの中でも育てやすく、はじめの頃は葉が卵型ですが、成長すると徐々に細長くなってきます。 - レモンユーカリ
レモンユーカリは名前の通りレモンの香りを放ち、アロマオイルやポプリなどに使われることが多いです。また、虫が柑橘系の香りを嫌うことから、虫除けとしての効果もあるようです。
ユーカリの育て方
ユーカリの生育温度
20℃程度が生育に適した温度です。 温暖な環境を好みますが、寒さにも強いので関東以西では屋外で管理が可能です。
ユーカリの置き場所
半日以上は日光の当たるところがおすすめです。
また、ユーカリは乾燥に強く多湿に弱いため、風通しが良く蒸れにくい場所を好みます。ただし、強風の影響を受けやすいところは避けましょう。
ユーカリは根を浅く張る植物であり、突風で倒れてしまう可能性があるためです。
室内で観葉植物として栽培することもできますが、屋外で育てるよりも少々難易度が上がります。
日陰ではうまく育たないため、日光が差し込む場所を選んで置いてあげましょう。
ユーカリの水やり
ユーカリは乾燥に強く、過湿を嫌う性質を持ちます。地植えの場合は、根づいたらほとんど水やりせず、雨に任せて問題ありません。
乾燥した日が何日も続いて葉がしおれる場合は水やりしましょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾ききっていたら水をあげます。
鉢底から水が流れ出るくらい、たくさん与えるのがコツです。ただし、土が乾きにくい梅雨や冬場は頻度を控えめにします。土の表面が乾いてから2日~3日待ち、水をあげましょう。
ユーカリの肥料
ユーカリには植えつけ時に元肥を与えます。
効果がじっくりと長く継続する緩効性肥料を使うことがおすすめです。その後は、季節に応じて追肥を行いましょう。
春は新芽が動き始めます。2~3カ月に1回ほど、緩効性肥料を与えましょう。
夏や秋も同様に追肥していきます。秋が終わりに近づき、気温が下がってきたら施肥をやめましょう。冬が過ぎ、再び春になったら追肥を再開します。
ユーカリの枯れる原因と抑えるべきPOINT3
- 水やりの過不足
- アブラムシによる害虫被害
- 日当たり・風通しが悪い
POINT1
ユーカリを枯らしてしまう場合に、もっともありがちなのが水やりの過不足です。
ユーカリは、水やりの調整が難しい植物として知られています。
ユーカリは観葉植物のなかでも乾燥を好む植物です。
そのため、ほかの観葉植物を育てた経験のある方が、以前と同じ要領で水やりを行い、水のやりすぎで枯らしてしまうことがよくあります。
一方で、乾燥を好むからと水やりを控え、水不足で枯らしてしまう方もいます。
ユーカリを元気に育てるためには、まずは水やりについてしっかり知っておきましょう。
ユーカリの水やりは、土が完全に乾いたタイミングで与えます。
見るだけでは土が乾いているのかうまく判断できない方は、端の方の土を手で触れて確認すると良いでしょう。
水やりは鉢の底から水が流れ出るほど、たっぷりと与えてください。
一般的な観葉植物と比べて水やりの頻度は少ないですが、量はある程度十分に与えるイメージです。
POINT2
ユーカリにはアブラムシが発生することがあります。春から秋に多く見られる虫で、気づくと大量に増えていることも。見つけたらすぐに駆除することが大切です。
アブラムシは、風通しが悪いところで発生しやすくなります。枝や葉が生い茂って込み合ってくると風が通りにくくなるため、剪定して形を整えてあげましょう。
また、肥料を与えすぎることでも害虫被害が増えるケースがあるため、適量を守ることが重要です。
薬剤を活用して、大切なユーカリを虫の被害から守りましょう。
POINT3
日当たりや風通しの悪さもまた、ユーカリが枯れてしまう原因です。
ユーカリは日光を好む植物ですから、最低でも1日の半分以上は日向に置いてあげましょう。
乾燥を好むので、ジメジメした印象のない、風通しの良い場所を選ぶのも大切です。特に夏場は、油断するとすぐに蒸れてしまいます。
まとめ
爽やかなユーカリをいつでも鑑賞したいなら、ご自宅で育てることがおすすめです。
葉の形や色などを見比べて、お気に入りの品種を探してみましょう。
ご紹介した栽培方法やお手入れ方法も参考にしながら、ユーカリ栽培を楽しんでください。
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