奇妙な見た目やマニアックさで魅力のあるコーデックス。
アフリカやマダガスカルに自生している奇妙な形で有名なバオバブの木も実は仲間の塊根植物なのです。
真ん丸とした可愛らしい印象と、日本では見かけない不思議な形に目を奪われてしまうようなコーデックスの種類や育て方をご紹介します。
コーデックスとは
コーデックス(塊根植物)とは、マダガスカルや北米・南米・アフリカなどに生息する多肉植物の総称です。
特徴は太く膨らんだ茎や根で、乾燥した環境の中でも生きていけるように水分が蓄えられています。
種類も豊富で、茎がとっくり型のものや樽型、塊状のものなどユニークな形をしたさまざまなタイプがあります。
代表的なものとして、「パキポディウム」「アデニウム」「アデニア」「ユーフォルビア」「フォークイエリア」などの植物があります。
コーデックスの種類
コーデックスには大きく「夏型」「冬型」の2種類に分けられます。それぞれについて簡単にご紹介します。
夏型のコーデックス
主に4月~9月にかけて生育期を迎える「夏型」のコーデックスをいくつかご紹介します。
パキポディウム
マダガスカルやアフリカに分布するトケイソウ科の植物で、トックリ形や球状の塊根に細い枝が伸びる姿が特徴的です。黄色い花を咲かせます。
アデニウム
アフリカやアラビア半島に分布するトケイソウ科の植物で、「砂漠のバラ」とも呼ばれる美しい花を咲かせます。
ヤトロファ
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熱帯アメリカやアフリカに分布するトウダイグサ科の植物で、赤い花を咲かせます。
ドルステニア
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アフリカや南米に分布するトウダイグサ科の植物で、星型の葉や花を持ちます。
ユーフォルビア
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世界中に分布するトウダイグサ科の植物で、多種多様な形態を持ちます。中でもユーフォルビア・オベサは球状の塊根に縞模様が入ることで人気です。
冬型のコーデックス
主に10月~2月にかけて生育期を迎える「冬型」のコーデックスをいくつかご紹介します。
オトンナ
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南アフリカに分布するキク科の植物で、銀白色の毛が密生した葉や黄色い花を持ちます。
チレコドン
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南アフリカに分布するユキノシタ科の植物で、星型の葉や赤い花を持ちます。
ペラルゴニウム
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南アフリカに分布するフウロソウ科の植物で、「ミラビレ」や「サルコカウロン」などが有名です。
モンソニア
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南アフリカに分布するフウロソウ科の植物で、「サルコカウロン」とも呼ばれる美しい花を咲かせます。
ディオスコレア
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熱帯から温帯に分布するヤマノイモ科の植物で、「亀甲竜」や「メキシコ亀甲竜」などがあります。
コーデックスの育て方
コーデックスの置き場所
種類によっても異なりますが、基本的に日当たりが良く、風通し、水はけのよい場所で育てます。
過湿は嫌いますので、雨には当てないようにしましょう。
夏型コーデックスの置き場所
夏型コーデックスは日なたに置くか、強光に弱いものは日よけをします。
いきなり外の強い日光に当てるとヤケドをしてしまうことがあるので、2週間程度は半日陰に置くなど徐々に慣らしていく必要があります。
冬型コーデックスの置き場所
冬型コーデックスは日なたに置くのが基本ですが、寒さに弱い種類は室内の窓辺に取り込みます。
休眠に入ったコーデックスは日差しに弱くなっていますので、遮光を行います。そして生育期に入ったら遮光を外してやります。
コーデックスの水やり
夏型コーデックスの水やり
夏型コーデックスは4月~9月ごろが生育期、11~2月頃が休眠期です。
そのため、水やりの開始は新葉が出てくる3月~生育期の9月ごろまでは鉢底から出るまでたっぷり与えます。
またその間でも調整は必要なので株が生育期かどうかをチェックして与えます。
生育期が終わると葉を落とします。
そこで徐々に水やりの量と頻度を減らしていきます。
11月頃になったらほとんど水を必要としなくなるため、断水か少量与える程度に切り替えます。
冬型コーデックスの水やり
冬型コーデックスは10月~2月ごろが生育期、4~8月頃が休眠期です。
そのため、水やりの開始は新葉が出てくる9月〜生育期の2月ごろまでは鉢底から出るまでたっぷり与えます。
またその間でも調整は必要なので用土が良く乾く生育期かどうかをチェックして与えます。
生育期が終わると葉を落とします。
そこで徐々に水やりの量と頻度を減らしていきます。
4月頃になったらほとんど水を必要としなくなるため、断水か少量与える程度に切り替えます。
コーデックスの増やし方
コーデックスは基本的に種まきで増やします。
挿し木も、もちろんできるのですが、それだと塊根が太らないことが多いためです。
種まきというと難しそうですが、手順を踏めばそれほど難しいものではありません。
- 種まきをする際は新品の清潔な細かめの用土を用意します。
- 土を熱湯消毒した上で鉢の縁ぎりぎりまで土を入れます。ポットは移動が多いため硬質のものが扱いやすいです。
- 次に種を殺菌剤で消毒します。種を殺菌剤の中で揉むだけでOKです。
- その後土の上に種をのせ、軽く土をかぶせます。普通の野菜の種のように深くかぶせないようにしましょう。
- 種をまいた土は上から水やりをすると種が流れてしまうため、水を張った一回り大きないれものの中に鉢を置きます。これを腰水といいます。水が減ってきたら適宜足していきましょう。置き場所は戸外の雨の当たらない半日陰です。1ヶ月程度で発芽するので、その後は腰水をやめて上からの水やりに切り替えていきます。
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