様々あるハーブの中でも人気が高く、庭で育てておくと便利なバジル。
爽やかな香りで食事をそそってくれるバジルですが最近はスーパーや八百屋さんでも販売されているのをよく目にしますね。
お肉料理や魚料理の香りづけ、サラダ、ピザ、パスタの飾りや彩りなど様々な料理に活用されています。
そんなバジルにも様々な種類があり香りも様々です。
今回はそんな人気が高いバジルの育て方を色々な種類とともにご紹介します。
バジルの代表的な品種8選
スイートバジル
単に「バジル」というと、本種をさすほどポピュラーな種類です。イタリアンをはじめとした欧米料理に利用され、甘みのあるさわやかな香りが特徴となっています。寒さには弱い性質があることから、一年草として扱われますが、基本的には丈夫で育てやすいので、ハーブ栽培の入門編にぴったりです。
レモンバジル
別名「シトラスバジル」とも呼ばれる種類です。葉っぱは小さく、噛むとスイートバジルに似た味わいがします。その後、柑橘系の味わいが広がっていきます。魚や鳥料理との相性がよく、サラダやスープの薬味にも利用されます。
ダークオパールバジル
アメリカを原産とする、スイートバジルの園芸品種です。茎葉が全体的に赤紫色をしており、7~10月頃に淡いピンク色の花を咲かせます。葉っぱの香りはスイートバジルに似ており、色が美しいことから、ビネガーやオイルに漬けて楽しまれます。
ブッシュバジル
スイートバジルに見た目は似ていますが、葉っぱや草丈など全体期にコンパクトな見た目をしています。ただ、見た目に対して香りは強く、よく枝分かれしてこんもりと茎葉を茂らせます。見た目がかわいらしく、育てるスペースも小さくすむことから、近年人気が出てきています。
ホーリーバジル
タイ料理の「ガパオライス」に刻んで入れるのがホーリーバジル。インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、不老不死の霊薬として古くから親しまれてきました。
スイートバジルとは違った、フルーティなお香のような強い香りが特徴です。エスニック料理の人気と共に、日本でもどんどん栽培されています。
シナモンバジル
メキシコで生まれた一年草の園芸品種です。全体的にスイートバジルに似ていますが、葉は少し小ぶりでつやがなく、花や茎はピンクがかっています。シナモンのような甘い香りが特徴で、クッキーやパンに混ぜ込んだり、シロップや蜂蜜に漬けて香りを楽しみます。
パープルラッフルバジル
バジルの中で最も濃い紫色をした品種です。穂のような形にピンク色の花を咲かせます。香りはスイートバジルに比べて穏やかで、ビネガーやオイルに漬けこむと、きれいな真っ赤な色が出ます。サラダなどに使っても、紫がアクセントになっておしゃれです。
グリークバジル
スイートバジルの変種です。草丈は20~30cmほどとかなり小さく、ブッシュバジルより1回り小型。小さい葉がもこもことボール状に生長して、白いかわいらしい花を付けます。観賞用としても人気があります。
バジルの育て方〜気をつけるPOINT 3〜
バジルは種から育てるか苗で購入して育てる方法があります。また、種から育てる場合は、直接プランターに種を撒く方法と、先に苗を育ててから苗をプランターに植え替える方法があります。
初心者の方は、市販の苗から育てる方が失敗が少なくおすすめです。また、たくさん育てたいなら種まきから、少しだけ楽しむなら市販の苗からをおすすめします。
日当たりと風通しの良い場所で育てる
バジルは太陽の直射日光にあたらないとひょろひょろと伸びて小さい葉になってしまうので、日当たりの良い所で育てます。
バジルは丈夫な植物ですが西日や強すぎる日差しには弱いので鉢植えで育てている場合は強光を避けましょう。
また、地植えでは移動ができませんので、強い日差しの当たらない風通しの良い植え場所を探しましょう。
バジルの種は発芽温度が20度以上
バジルの原産地はインド・熱帯アジアのため温暖な気候を好みます。種を発芽させるためには20度以上の温度が必要。また、その後の生育には最低10度以上の温度が必要な野菜です。
寒い地域では5月〜6月、関東から中部地方にかけては4月中旬〜6月中旬、九州、沖縄は4月〜6月上旬が種まき目安になります。
水やりは表面の土が乾いたらたっぷりと
水やりのタイミングですが朝方が適切です。
水を切らさないように管理し、土の表面が乾いたら鉢底から水がでるくらいしっかりと水やりをします。
ですがバジルを枯らしてしまう原因として乾かし過ぎてしまった場合と、日課として毎日せっせと水やりをしてしまうことによる過湿の場合があります。
バジルにつく害虫・対策
- ベニフキノメイガ
- コナジラミ類
- ハダニ
- ハモグリバエ
- ナメクジ
- バッタ
予防対策
- 初期の発見の場合は被害にあっている部分の切除を行う。
- こまめに葉水を行う。
- 害虫の駆除を行う。
バジルの収穫方法
一番てっぺんの葉を4枚くらいまとめてはさみで切ります。しばらくするとその下のわき芽が伸びてくるので、いい大きさになったらまた収穫します。こうして次々とわき芽が伸びてくるので延々と収穫できます。
また、若い葉が小さくなったり黄色くなったりした時は肥料不足です。追肥の際に土を軽く耕して空気を入れると根の成長に効果的です。
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