近年、インテリアグリーンとして人気の観葉植物。お部屋に飾っている方も多いのではないでしょうか。しかし毎日の水やりやお手入れが大変という声も。そんな方におすすめなのがドラセナ。お世話が簡単で、とってもオシャレな観葉植物です。
今回はそんなドラセナの種類、育て方を解説していきます。
ドラセナとは
熱帯アジア、熱帯アフリカにおよそ50種類が分布する常緑性の樹木です。葉っぱの姿や模様に個性があり、多くの種類が観葉植物として鉢植えで親しまれています。生長すると20m前後に生長する高木から2m程度に収まる低木まであります。
花は小さく、穂状やボール状に固まって咲きます。色は黄、赤、淡緑色などがあり、良い香りがするものもあります。見栄えは余りしないと言いますが、幸福の木などは愛着持ってみると中々かわいらしい花だと思います。基本的にある程度木が大きくならないと咲きませんが、鉢植えでもまれに咲くことがあります。
基本的に寒さに弱く、日本では地植えで育てることはありませんが、熱帯・亜熱帯地方では屋外に植栽されることもあります。
ドラセナの育て方
ドラセナの生育温度
窓際や屋外は外気の影響を受けやすいため、冬はできるだけお部屋の中の暖かい場所に置くようにしましょう。
しかし、お部屋の中に置くと日光不足が気になりますので、2日に1回は日中にベランダなどの明るい場所へ移動させて、日光浴をさせてあげましょう。この際も、直射日光に当たらないように気をつけてください。
ドラセナの置き場所
植物は日光が大好きだからと、ドラセナを屋外に出し続けていると枯れてしまいます。
ドラセナは、熱帯の植物ではありますが直射日光に弱く、葉が日光で焼けてしまうため、レースカーテンや日差し避けなどの光が直接当たらない明るい場所に置いてあげるのが良いでしょう。しかし、日を避けすぎると元気のない枝や葉が生えてきてしまいます。そのときは日光不足のサインなので、明るい場所へ移動してください。
ドラセナのドラセナの水やり
ドラセナは春から秋にわたって良く成長し、寒い冬の間は休眠するので、ドラセナの、成長タイミングに水やりするのがポイントです。成長する時期は、土が乾いてからの水やりが基本となります。水をあげるときはたっぷりと与え、鉢底から水が出てくるのを確認しましょう。根腐れは厳禁ですので、鉢皿に水が溜まらないようにしてください。
休眠の時期は土を乾かし気味にします。
ドラセナの植え替え
根が鉢から飛び出していたり、水が土にしみ込まなくなったりしたら植え替えましょう。植え替えは、成長に応じて行うがベストです。2年に1回は植え替えが必要になります。
植え替えの時期は、5月中旬から7月。鉢の大きさは、株の大きさに大して二回り程大きいものが良いでしょう。植え替えの際は、事前に新しい鉢に新しい軽石と、土を鉢の3分の1入れておきます。ドラセナを優しく鉢から取り出し、根についた土をほぐして新しい鉢に入れます。植え替えたらたっぷり水をあげましょう。
ドラセナの肥料
ドラセナは肥料を与えなくてもよく育ちますが、より丈夫に育てるためには、肥料はかかせません。春から秋の成長する時期にたくさんの栄養を必要としますので、肥料を与える場合はこの時期がベストです。
暖効性化成肥料を2ヶ月に1回の頻度で与えると良く成長します。その際は根や幹から少し離して置き、根や幹が痛まないように気をつけます。
ドラセナを育てる際の気をつけるべきPOINT3
ドラセナを育てていく上で、枯れてしまう原因は主に3つあります。
1.根が腐ることで枯れてしまう根腐れ
2.葉が焼け落ちてしまう葉焼け
3.害虫被害
どれも、ドラセナの成長を妨げるだけでなく、ドラセナの生死に関わることですので、特に注意を払う必要があります。
POINT1
ドラセナの根腐れの原因は、主に「水」です。ドラセナは熱帯に生息する植物ではありますが、乾燥が好みのため水のあげすぎは厳禁です。
水をあげすぎてしまうと、鉢の底に水が溜まることで、根が水に浸かったままの状態が続き根が悪くなってしまいます。
鉢皿に溜まった水を捨てていても、根が水に触れている状態が長く続けば根腐れの原因となります。根腐れしないよう、水やりは必ず土が乾いてから行うようにしましょう。
また、明るい場所に置いておくことも重要です
POINT2
ドラセナの葉焼けや変色は「直射日光」が原因で起こります。ドラセナの葉は、直射日光に弱く、屋外や窓際の日当たりが良すぎる場所では、葉焼けが起こりやすくなります。
そのため、屋内では窓際ではなくカーテンレースなどで光を少し遮った明るい場所に置いてあげましょう。
屋外の場合は日差し避けの下に置くようにし、必ず直射日光が当たらないように注意してください。
POINT3
冬の休眠時期になると悩まされるのが、害虫です。乾燥する時期になると、硬い殻をもったロウカイガラムシや白粉を纏ったようなコナカイガラムシ、葉の裏にくっついて汁を吸うハダニなどが発生します。このような害虫は、ドラセナの枝や葉から栄養を奪うため、見つけたらすぐに駆除が必要です。
ハダニは殺虫剤などの薬で駆除するのが良いでしょう。
また、ハダニとコナカイガラムシは、水が苦手なので、水で洗い流すのも効果的です。
まとめ
いかがでしたか。
ここでは、ドラセナの基本情報から育て方まで、栽培に必要な情報をご紹介しました。
気をつけるべきPOINTを抑えれば苦手な方でも簡単に育てることができます。
育てやすく、風水効果もあるとされるドラセナは、インテリアにもおすすめです。
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