赤やピンク、白の葉が美しいヒポエステス。
その繊細な見た目とは裏腹に、初心者でも育てやすい人気の植物です。
今回はヒポエステスについて枯れてしまった時の対処法も含めてご紹介します。
ヒポエステスとは
ヒポエステスはユーラシアやアフリカ、オーストラリアの熱帯に約40種が自生しますが、一般に栽培されているのはヒポエステス・フィロスタキアです。これはマダガスカル原産の常緑の低木で、高さ1m以上になります。
また、ヒポエステスは葉に鮮やかな斑が入ることも特徴です。 日当たりがよいほど美しい斑入り葉になります。 そのため、観葉植物以外にも花壇を彩るカラーリーフとしてもおすすめです。 多年草ですが寒さには強くないので、屋外で育てる場合は1年草扱いになります。
ヒポエステスの葉は卵形で緑色、全面に赤色、桃色、白色の斑やスポット状の斑点が入ることから、和名でソバカスソウとも呼ばれます。冬から春に上部の葉のわき付近に紅紫色の花を1つずつ咲かせます。
品種に、葉に白色の斑点が入るホワイト・スポット、赤色の斑点が入るローズ・スポット、桃色の大きな斑が入るピンク・スプラッシュなどがあります。観賞用にはタネから育てた5~10cmの株が用いられ、ミニ観葉や寄せ植え材料などに利用します。
ヒポエステスの育て方
ヒポエステスの育て方について、生育温度や置き場所、水やり・肥料・剪定方法についてご紹介します。
ヒポエステスの生育温度
寒さに当たり続けると、葉を次々に落とし枯れてしまいます。なるべく暖かい場所で管理することが重要なポイントです。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離した明るい場所に置きます。ただし、暖房の風が当たると急激な乾燥によって葉が傷んでしまいます。
暖房の風が当たらないように気を付けましょう。
ヒポエステスの置き場所
ヒポエステスは日当たりの良い場所、または明るい日陰でよく育つ観葉植物です。よく日に当てることで、班の模様もきれいにつきます。日照不足になると間延びして、力の弱い姿に変わってしまいます。
真夏の直射日光に当たっても育てられますが、葉焼けしやすいため、注意が必要です。葉が傷んできたら、日陰に移動させましょう。
ヒポエステスは寒さに弱い耐寒性のあまり強くない植物ですので、冬の時期は室内の日の良く当たる、暖かい場所で管理してあげましょう。10月から室内で取り込んで育ててください。
耐陰性はありますが、ほとんど日光の光が入らないような暗すぎる場所ではうまく生育できません。ひょろひょろとした姿になり特徴的な斑も入らなくなるので、明るい窓際に置いてください。
ヒポエステスの水やり
春夏の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。夏は一日一回の水やりをすると良いでしょう。
水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。
冬は手で土を触って水分を感じなくなったら水やりをします。この時期は空気が乾燥するので、水やりと一緒に葉水も与えると元気な葉を維持しやすいです。
冬は水やりの頻度を少なめにして、暖かい時間帯に葉水をしてください。
ヒポエステスの肥料
ヒポエステスには、春から秋の生育期に肥料を与えましょう。
冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
ヒポエステスは生育期に葉を茂らせるため、肥料を非常に好みます。美しく育てるには元肥以外に追肥を行い肥料切れを起こさないことがポイントです。
ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
ヒポエステスの剪定
葉が出ている茎であれば、どこから切っても問題ありません。節から新芽を出すので、理想の株姿をイメージして風通しよく剪定すると良いでしょう。
特に気温の上がる5~7月であれば、数枚の葉を残して根元から切っても枝数を増やして綺麗に元に戻ります。しかし、気温の下がる秋からは生育が緩慢になるので、思い切った剪定は控えてください。
ヒポエステスが枯れてしまった
ヒポエステスが根腐れをしてしまう
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまいます。
もし根腐れを起こしてしまったら、鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換してあげましょう。また、根腐れを防ぐ為には、少量の水を与え風通しがよく明るい日陰で管理することが大事なポイントです。
ヒポエステスが根詰まりを起こしてしまう
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとヒポエステスに悪影響です。
対処法はヒポエステスの植え替えをすること。
ヒポエステスを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
ヒポエステスがハダニの害虫被害に遭う
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法としましては、傷んだ葉はすぐにカットすることです。見つけた場合はなるべくすぐにカットしてあげましょう。また、害虫に効果のある薬剤を撒くことも良いでしょう。
まとめ
今回は、ヒポエステスの育て方をご紹介しました。
寄せ植えにも使われることが多い観葉植物です。室内にも取り入れやすい小さいサイズも人気の理由の一つみたいですよ。
そんな可愛らしいヒポエステスを育てて日常のインテリアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
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