多肉植物のなかでも1年を通じていろいろな魅力が楽しめる人気の高いエケベリア。
種類や色も豊富で人気が高い種類は入手困難なことも…。
今回は育て方や様々な品種までご紹介!
エケベリアとは
エケベリアは、色鮮やかな葉が重なってロゼットを形成する、ベンケイソウ科エケベリア属で春秋生育型の多肉植物です。
メキシコなど中南米が原産です。
メキシコを中心に中南米に約180の原種が知られ、数多くの園芸交配種が存在します。
晩秋から春にかけて日によく当たると葉がきれいな紅葉色に染まり、また、初春から夏にかけては小輪ながらも色鮮やかな花を咲かせます。
大きさもさまざまで、直径3cm程度の小型種から、直径40cmにもなる大型種まであり、葉の色も緑や赤、黒、白、青色など様々です。
エケベリアの種類
- エケベリア・ミニマ
青緑色の葉が整ったロゼットにまとまり群生する、かわいい原種です。短く伸びる花茎に黄色とオレンジ色の花を咲かせます。
- エケベリア・ギガンテア
名前のとおり大型種で、60cm程度の高さに茎立ちします。国内では「ジュリア」の名前でも流通しています。
- エケベリア・シャビアナ‘ピンク・フリルズ
株全体がピンク色に染まる品種。夏の暑さに弱く、なるべく涼しく通風しのよい場所で夏越しさせます。
- 青い渚(エケベリア・セトーサ・ミノール)
青い葉色と葉全体に生える毛が印象的な中型種です。高温多湿に弱いですが、群生させると目を引きます。
- エケベリア・ラウィ
厚みのある丸い葉が真っ白な粉で覆われています。寒さに弱く生育も遅いですが、目を引く人気種です。
- エケベリア・アフィニス
真っ黒な葉と赤い花が特徴的なシックな姿が特徴です。
- 大和錦(エケベリア・プルプソルム)
葉の先がとがり、ロゼットが均整のとれたフォルムになる種です。
- エケベリア・サブリギダ
葉は白い粉を帯び、葉縁が赤く色づく大型種。通常の葉ざしは困難ですが、花茎についた小葉を使うと容易に葉ざしができます。
- エケベリア・カンテ
大きく真っ白な葉が魅力的な人気種です。増殖が困難で流通は少ないです。
エケベリアの育て方
エケベリアの水やり
エケベリアの水やり方法は、季節によって異なります。
エケベリアを枯らさずに元気に育てるためにも、水やりのタイミングや量に気をつけましょう。
季節ごとに適した水の量や頻度の水やりを行わなければ、エケベリアが枯れる原因となってしまいます。
生育期である春・秋の水やり
生育期は土が乾いたら鉢底から水が出るくらいたっぷりの水を与えます。
休眠期である夏の水やり
夏は休眠期のため、水をあげる必要がありません。
特に梅雨明けから夏にかけてと冬は水をあまり与えないようにします。
エケベリアは高温多湿を好まないため、注意が必要です。
エケベリアが完全に乾燥してしまわないよう注意して、葉の様子を見て、しわが寄っていたら水を与えます。
水を与えるのであれば、夕方など涼しくなってから水やりをする、土が半日くらいで乾くくらいの水を与えるといいでしょう。
休眠期である冬の水やり
冬は水を与えなくて良いです。
水を与えないことで、耐寒性を高めることができます。
葉の様子を見ながら、たまに水を与える程度でいいでしょう。
土が乾いていても休眠期にはあたる冬は水をほしがらないため、夏と違って頻繁に水やりをしなくても問題ありません。
エケベリアの日当たり
エケベリアは基本的に日当たりと風通しの良い場所を好みます。
比較的暑さに強いエケベリアですが、真夏の強い直射日光が当たってしまうと株や葉が弱ってしまうため気をつけましょう。
夏以外は部屋の中でも外でも日の当たるところに置いて、育てましょう。
ですが、部屋の外でエケベリアを育てる場合は、雨に注意が必要です。
エケベリアが長雨にはあたらないようにし、雨が降ったら屋内に取り込むなど、濡れないところに移動させる工夫が必要です。
エケベリアの耐寒温度は5℃までです。
比較的耐寒性にも優れていますが、5℃以下になったときは室内に入れてあげましょう。
エケベリアの肥料
基本的に必要ありませんが、肥料を与えることで葉色を良くし、徒長を防ぎ、健全に株が生長します。
草姿を保って育てたい場合植え付けか植え替え時に緩効性化成肥料を少量与えるのは良いでしょう。
育てる時のPOINTまとめ
生育期である春と秋は生え際にたっぷりの水やりをする。
休眠期である夏と冬は生え際にごく少量の水やりまたは断水する。
強い日差しと雨に注意して日当たりと風通しの良いところで育てる。
エケベリアは育て方もそこまで難しくないため、初心者の方でも育てられる植物です。
人気な種類は品種困難な場合もあるのでチェックしてみてください。
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