増やして楽しめることが魅力のベゴニア
比較的、日本の気候に合った身近な観葉植物と言われています。
その種類は多く、1年を通して花を楽しめるのも魅力の一つ。
また、花の時期が短くても美しい葉が観賞用に人気の種類もあるので育て方と一緒にご紹介していきます。
ベゴニアとは
シュウカイドウ科シュウカイドウ属に分類される多年草または一年草で、熱帯やオーストラリアを除く亜熱帯の地域が原産です。 開花期は種類によって異なります。
ピンクや赤、白、オレンジ、黄、複色などの花を楽しめます。 [/voice]
ベゴニアの特徴
ベゴニアは常緑性の植物で、周年青々とした葉を保ち、葉の形は左右非対称になります。 肉厚で大きめの葉を持ち、種類によってその色や形はさまざまで、株姿も茎が上に伸びるタイプや這うように伸びるタイプなど多様です。 また、雄花と雌花が異なる雌雄異花なのもベゴニアの特徴で、1つの株に雄花と雌花が咲きます。
ベゴニアの種類
ベゴニアは世界中に2,000種類以上の原種があるとされ、主に四季咲きベゴニア、球根ベゴニア、木立性ベゴニア、根茎性ベゴニアの4タイプに分けられます。
ベゴニア・センパフローレンス
四季咲き性のベゴニアです。ベゴニアといえばこの品種をイメージする人も多いでしょう。庭植えから鉢植えまで幅広く楽しめます。春先から晩秋まで長い間花を楽しむ事ができます。暖地では霜よけさえすれば冬越しも可能。本来は宿根草ですが、屋外で育てられる場合は冬の寒さで持たないので、一年草扱いで出回ったりもします。
球根ベゴニア
球根ベゴニアは夏の暑さ、真冬の寒さ、そして直射日光に弱いため、少し上級者向けのベゴニアです。その中でも、フォーチュンベゴニアは、日本の気候で比較的育てやすく改良された園芸品種です。バラを思わせるような大輪の美しい花が特徴です。一般的には夏の暑さの落ち着いた9〜11月、温暖地は10〜5月にかけて、寒冷地では5〜10月にかけて花を楽しめます。冬になり寒くなると地上部分を枯らし休眠するので、凍らない環境で管理します。
木立性ベゴニア
茎が立ち上がり、枝分かれして次々に花を咲かせます。花は四季咲き性のものが多く真夏を除いた春〜晩秋まで長く楽しめます。品種によってコンパクトなものから1m以上成長するものまであります。葉も大変美しくバリエーションも豊富なので、花がない時期も十分楽しめます。比較的育てやすく初心者にもオススメです。
レックス・ベゴニア
根茎性のベゴニアの一種です。葉模様が美しく、観葉植物の1つとして売られていたりします。花も咲きますが、どちらかというと、葉の美しさが魅力のベゴニア。直射日光を避けた明るい木陰のような環境であれば、春から夏の終わりまで屋外の花壇で楽しむ事ができます。
気をつけるPOINT 3
水のやり方
土の表面が乾いたら水やりのタイミングです。水は鉢底から流れるくらいたっぷりと与えます。10月下旬ごろから少しずつ乾かし気味に管理します。地植えのベゴニアですが真夏は土が乾いているようならたっぷり与えましょう。
鉢植え、地植えとも夏の水やりは早朝に行います。ベゴニアは高温が苦手なので、気温が30℃を超えるような時期は、鉢の周辺や地面への打ち水もしておくとよいでしょう。
球根ベゴニアの場合は、地上部が枯れ始めたら水やりを控えめにし、完全に枯れた後は水を与えないようにします。エラチオールベゴニアは花や葉に水がかかると傷みやすくなります。水やりの時は、土が見えるように根元を手で抑えるようにして、土に直接水を与えるようにしましょう。
花柄摘み
ベゴニアの雄花は咲き終わると自然に落ちますが、放置すると病気の菌などが繁殖するおそれがあるため、拾って処分しましょう。咲き終わった雌花は、花が付いている茎、花柄を手で折って取り除きます。
切り戻し
生長して全体に茎が伸びてきたら切り戻して形を整え、株の中に風を通しましょう。切り戻す際は、葉が付いている節の部分に出る葉芽を残してください。全体を整える本格的な切り戻しは、夏が過ぎてから行います。
また、8月上旬~中旬にかけて約半分まで茎を切り戻すことで、秋に形のいい花が育ってくれます。
花が終わっている茎は種がほとんどできないので切り取ってしまいましょう。[/voice]
注意するベゴニアの病害
- ウイルス病
- 斑点細菌病
- うどんこ病
- 茎腐病
- 白星病
- 炭疽病
- 灰色かび病
などのなりやすい病気にかかってしまう
予防対策
花茎を切る時は健全な株から始める。
発病株は最後にするまたは除去する。
アブラムシの飛来を防ぐ。
日照不足に注意する。
排水をよくして過湿を避ける。
ベゴニアの増やし方
新しく新芽が出ている個所を確かめて挿し木すると成功しやすいでしょう。挿し木の適温は20度~25度なので4月~6月か9月~10月ごろに行うのがよいでしょう。
元気のある茎を2〜3節つけて切ります。天芽挿しの場合は茎の先端に天芽があるのを確認してください。
上部の葉を2〜3枚残し、下葉は取り除きます。上部の葉も大きなものはハサミで半分程度の面積になるようにカットします。
湿らせた清潔なバーミキュライトに挿します。
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