白い小さな花を咲かせ、葉は清涼感があり涼しげで、和風洋風の庭に関係なく似合う樹形の存在感が大きいことで人気のシマトネリコ。
また、丈夫な性質で虫や病気の被害が少なく手入れが比較的ラクなんだとか。
そんなシマトネリコを植えて、後悔や迷惑したことがあるという声も聞きます。
今回は、そんなシマトネリコについての特性をご紹介していきますので、知っていただけると嬉しいです。
シマトネリコを植えると後悔する理由6とその対策
- 成長が早く大きくなりすぎる
- 剪定が必要
- 夏はセミがくる
- アシナガバチがくる
- 虫がつくので害虫対策が必要
- 常緑樹なので1年を通して落葉があり掃除が必要
成長が早く大きくなりすぎる
シマトネリコは、10年で10mまたは、それ以上の高さになってしまうほどの成長力を持っています。
全く手入れをしないで好き勝手に成長させてしまうと家に大きな影を落とし、やがて家の高さを超えてしまいます。それが原因で窓からの採光が遮断されたり、風通しが悪くなることでキノコが生えてしまうこともあります。
剪定が必要
先程の話の通り、成長が早く大きくなりすぎるシマトネリコは、定期的な剪定が必要な樹木です。
シマトネリコの剪定の基本は、枝の生えぎわから切り落とすことです。 生長の見込みのない古い枝を切って量を減らし、新しい枝に高さをそろえましょう。 樹高を一定にしておきたい場合は、切り戻し剪定を毎年行うとともに、枝を間引く透かし剪定を行い、風通しの良い樹形を保つようにしておきましょう。
夏はセミが来る
小さな苗木の段階では、虫の害はありません。
ですが、3mを超えるくらいにまで成長するとセミがたくさん寄ってくることがあります。
シマトネリコに来たセミは朝早くから泣き始め、お昼前頃までずっと泣いているので毎日となると少し迷惑かもしれませんね。
シマトネリコにセミが来ないようにする対策
- 木酢液・竹酢液を散布する
木酢液もしくは竹酢液はセミ避けに効果があるようです。
木酢液は虫対策だけでなく、お風呂に入れたり土壌改良に使ったりと多用途に使える優れものです。
木酢液・竹酢液を使う時は用途に合わせて薄めて使う必要があるので、使用方法をよく読んで使いましょう。
アシナガバチが来る
実は、シマトネリコに寄ってくるこのアシナガバチですが、益虫なのです。
シマトネリコの代表的な害虫は、イモムシ・ケムシ類ですがアシナガバチはこれらを捕食します。
なので、シマトネリコの周りをたまにアシナガバチが飛んでいるという状況が問題なければ、むしろ放っておいた方がシマトネリコの為になるんです。
しかし、シマトネリコが植えられている場所が玄関付近や子供が近寄りやすい場所だとできればアシナガバチに来て欲しくないものです。
アシナガバチがシマトネリコに来ることを予防するには、アシナガバチがシマトネリコに来る理由をなくしましょう。
つまり、アシナガバチの餌をなくす=シマトネリコの害虫対策をしましょう。
シマトネリコにつきやすい害虫
- スズメガ科の幼虫
春~秋にかけて暖かい季節に発生します。
おしりに立った角のようなものがあればスズメガ科の幼虫です。
葉を食べる勢いがすごく、また大きなフンが大量に落ちるので、困ることがたくさんあります。
- シマケンモンの幼虫
春~秋にかけて発生します。
シマケンモンの幼虫は、4cmくらいにはなります。
見た目は、黄緑色でふさふさと黒っぽい毛が生えています。
葉っぱの裏に隠れながら上手に葉を食べていることが多いです。
- ハマキムシ
春~秋にかけて発生します。
自分で出した糸で葉をくるりと巻いて、その中にいます。
葉の中にいるので、直接虫を見なくて良く、また幼虫の大きさは最大でも20mm程度のようですが、ハマキムシは数がたくさんつきやすく、葉っぱを巻き込んで食べていくので、非常に美観をそこねます。
きちんと対策をしていないと、春に新芽が出て新しい葉っぱが増えると同時に、ハマキムシも来てしまいます。
シマトネリコの害虫予防策
- 薬剤(殺虫剤)をまく
薬剤を散布するのは、シマトネリコの害中予防で必須になります。
青虫・毛虫類にに効く薬剤はいろいろありますが、スプレータイプのものを使用することで希釈が必要無かったり、コストを抑えることもできます。また、即効性・持続性などの効果があります。しかし、成虫には効かない場合があるのでなるべく幼虫の段階で駆除すると良いかもしれません。
害虫の見つけ方
スズメガの幼虫は10cmにもなりますが、見つけにくいことも。
下記のポイントを抑えてなるべく早く見つけて駆除しましょう。
虫の糞がないか見る
葉の上に小さな黒い粒のようなものが落ちていれば、ほとんど間違いなく虫がいるでしょう。
スズメガは葉を食べる量が多いので、フンが本当に多いんです。
葉の食害がないか見る
葉が食べられて欠けているのを見つけたら、虫がいる可能性が高いです。
虫が小さいうちは葉に小さな穴がいくつも空いているような食害がみられるので、虫が大きくならないように早めに見つけると薬剤散布だけで対応できます。
常緑樹なので1年を通して落葉があり掃除が必要
特に、4~5月、新しい葉と入れ替わるように古い葉が落ちるので、3月に剪定しておくと落ち葉が減り足元を綺麗に保つことができます。 6月は花芽がつく時期です。 シマトネリコの花や実を鑑賞したいなら、6月は剪定を控えましょう。
まとめ
シマトネリコを植えたことで後悔してしまうかもしれない点、そしてその対策について簡単にまとめてみました。
- 成長が早く大きくなりすぎる
剪定をこまめにする必要がある
- 剪定が必要
剪定に時期やタイミングに気をつけて行う
- 夏はセミがくる
セミ避けで対策をする
- アシナガバチがくる
害虫の駆除が大切
- 虫がつくので害虫対策が必要
殺虫剤を使用する
- 常緑樹なので1年を通して落葉があり掃除が必要
近所に迷惑をかけないように定期的に掃除をする
お手入れにはかなりの労力と時間が必要ということもあり、植えて後悔する方もいるようですね。
なのでこれらの知識を知ってから、シマトネリコを育ててみると良いかもしれません。
良かったら、参考にしてみてください。
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