クロトンは、独特の葉が主役の観葉植物です。鮮やかなグリーン色をした葉に、ライトグリーンや赤色の模様が映える、コントラストが美しい植物です。
今回はそんなクロトンの失敗しない育て方や、季節ごとのポイントについてご紹介します。
クロトンとは
クロトンはカラフルな葉色と葉形の変化が魅力で、トロピカルな雰囲気を演出できる植物として、夏に欠かせない植物です。ミニ観葉から大鉢などで年間を通して楽しめるほか、夏花壇にも植えられます。新葉がカラフルできれいなものが多いです。クロトンは葉の形により、いくつかの系統に分けられます。
代表的なアケボノは、新葉は黄緑色と黄色の混色で、下葉は赤みを帯びています。アケボノの枝変わり品種サマー・プリンスは、新葉は黄色で下葉は緑色に黄色の斑点が入ります。
ほこ葉系のハーベスト・ムーンは葉が緑色地で葉脈が黄色になります。細葉系のオウゴンリュウセイは、緑色地に黄色の星砂斑が入ります。同じく細葉系のファッシネーションはリュウノヒゲとも呼ばれ、黄色に緑色の覆輪斑が入ります。
クロトンには毒性があるの?
この樹液には「ジテルペンエステル」という成分が含まれており、この樹液には毒性があります。皮膚に痒みをもたらしたり、炎症を起こしてしまうことがあるのでもし触れてしまった場合はすぐに水で洗い流すようにしましょう。
クロトンを剪定したり切る場合など作業をするときは手袋をして、ペットや乳幼児の手のふれない場所に置くなどして注意しましょう。
クロトンの種類
- クロトン・エクセレント
クロトン・エクセレントはおしゃれな雰囲気が魅力的なクロトンです。くっきりとした葉脈が入り、グリーンや赤色、オレンジ色などカラフルな葉が楽しめて人気があります。
- クロトン・サマーリーフ
クロトン・サマーリーフは爽やかで明るい雰囲気が漂うクロトンです。葉先が黄色いユニークな見た目で、グリーンの葉とのコントラストが美しいです。
- クロトン・タマラ
クロトン・タマラはグリーンの葉に白い斑がランダムに入るクロトンです。爽やかな雰囲気が人目を引き、流通量が少ないので希少種として知られていますよ。
- クロトン・リュウセイ
クロトン・リュウセイはクールで個性的な雰囲気のクロトンです。細長いグリーンの葉に鮮やかな黄色い斑が入り、その名のごとく黄色い模様が流星のようです。
- クロトン・ブッシュ&ファイヤー
クロトン・ブッシュ&ファイヤーは炎をイメージさせるようなユニークな見た目のクロトンです。濃いグリーンの葉に鮮やかな赤色や黄色などカラフルな点がたくさんあり、葉の縁は波打ち上に向かってぐんぐん成長します。
クロトンの育て方
クロトンの生育温度
クロトンを育てるときは、最低気温を10℃以上にキープします。耐暑性は十分にある一方で、耐寒性には弱い植物です。
クロトンの置き場所
クロトンは、美しい葉色をキープするためにも、日当たりのよい暖かい場所に置いて育てるのが基本です。日照不足だとせっかくの葉色が色褪せてしまうため、葉の美しい色彩を出すために日当たりには注意してください。
クロトンに十分な日光を当てるために、日中にしっかりと日差しが入る窓辺が最適な置き場所です。屋外だと十分な日差しがありますが、夏場は直射日光を避け、冬場は寒さ対策のために室内に取り込む必要があります。
あまりに移動の頻度が多く、環境が変化するとクロトンの生長の妨げにもなります。日光が十分に入る窓越しで管理し、夏場はレースカーテンなどで対策するといった管理が安心できます。
クロトンの水やり
クロトンの水やりは、土の表面が乾燥し始めたら水やりします。
気温が低くなるシーズンは、土の表面が乾いてから2〜3日経ってから水やりします。水やりを減らす一方で、鮮やかな葉色をキープするためには、乾燥を防ぎ葉水するのがポイントです。
クロトンの肥料
クロトンには、植え替えの時に長期間ゆっくり効く緩効性肥料を、土に混ぜ込んでおくだけで十分です。
土に肥料を混ぜ込んでいない場合は、置き肥や液肥を与えます。
クロトンを育てる上で抑えるべきPOINT3
- クロトンの徒長
- 葉焼け
- 根腐れ
POINT1
クロトンが徒長している場合は、日照不足と水の与え過ぎが考えられるため、水やりを控えて日光に当たるようにして様子を見ます。徒長とは、茎がヒョロヒョロと無駄に長く生長することをいいます。
POINT2
クロトンの葉が白くなり色素が抜けている場合や、一部が茶色くなって枯れている場合は、葉焼けを起こしている可能性があります。原因は直射日光に当たり過ぎたことが考えられるため、遮光率を上げるか場所を移動させます。
POINT3
根腐れを起こすと、葉が黄色や茶色く変色したり元気がなくなったりし、葉も落ちてしまいます。根腐れは土が常に湿った状態である場合に、根の呼吸ができずに水分を吸収できなくなります。
またひどくなれば土から腐敗臭がし、土の表面にカビが繁殖します。
一度腐敗してしまった土は、新しい土に交換するしかありません。植え替えの際に、根の腐っている部分をカットしましょう。水やりの量を控えめにして、風通しのよい場所へと移動させましょう。
まとめ
クロトンはエキゾチックな雰囲気が感じられる観葉植物で、おしゃれな見た目からインテリアとしても人気です。クロトンは種類ごとに特徴や雰囲気なども違い、地植えや鉢植えなどで楽しめますよ。
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