三角の葉が連なって垂れ下がる姿が奇妙な雰囲気が魅力的なフペルジア。古生代に栄えたシダ類の生き残りであり『ムカデカズラ』という異名を持つ、ややマニアックな観葉植物です。流通が少ないレア植物です。
その他には、「リポコディウム」とも呼ばれているそうですよ。
今回はそんな少し変わったフペルジアの育て方についてご紹介します。
フペルジアとは
フペルジア・ゴエベリーはフペルジアは熱帯・亜熱帯アジア地域を中心とした広域に分布するヒカゲノカズラ科のシダ植物です。
2019年フペルジア属からフレグマリウルス属へと変更されており、正しくはフレグマリウルス・ゴエベリーとすべきところですが、フペルジアとして販売されていることが多いためその名前で扱うこととします。
近年ではインテリアプランツとしての人気が高く、園芸店でもその姿を見かけることが増えてきました。三角形の葉を連ねた穂を分岐させながら長く枝垂れる姿が人気の本属において、その青白い色味から特に人気の高い種類のひとつです。
近年ではビカクシダに続く、インテリアプランツとしての人気が高くなり、流通量が増えてきました。とげ状の細長い葉を密集させた長い穂を分岐させて成長します。そのめずらしいフォルムがインテリアプランツとして人気です。
フペルジアの種類
- フペルジア スクアローサ
フペルジアスクアローサは下垂する葉の先がカーブを描き、全体に明るい緑色をしています。たわしのようにモフモフした触り心地で、数種類あるフペルジアの中でも育てやすい種類です。 - フペルジア ヌンムラリフォリア
フペルジアの代表種にして屈指の変わり者であるヌンムラリフォリアは、楕円型で平たい葉が連なったユニークな葉状をしていて、他の種類に比べて優しく可愛らしい見た目です。 - フペルジア カリナータ
細い葉が下に向かって流れる草姿で、見た目はゴエベリと似ていますが葉はゴエベリより柔らかいです。 - フペルジア フレグマリア
手触りが良く笹の葉のような形状の綺麗な葉で、外向きに平行に生えています。見た目としてはわりとスタンダード育てやすい種類です。 - フペルジア ゴエベリー
スリムで尖った葉状で硬め、ワイルドな見た目は男前なインテリアにぴったりです。フペルジアは明るいグリーン色ですがゴエベリーは深い緑色をしています。
フペルジアの育て方
フペルジアの生育温度
熱帯アジアに自生しており寒さには弱いので、10度は保つようにします。屋外で管理されている場合は、10度以下になる時は室内に取り込みます。
フペルジアの置き場所
春以降の暖かい時期であれば屋外での栽培も可能ですが、葉焼けを防ぐため遮光するなど、直射日光が当たらないようにしましょう。
また、真夏の直射日光の他に夏の蒸れには弱いので風通しのよい場所を選びましょう。室内であれば日が当たるような明るい窓辺で栽培します。
乾燥を嫌うため、エアコンの風が直接当たらないようにするなどの配慮も必要です。
フペルジアの水やり
乾燥は苦手なので、土が完全に乾く前に水やりをします。冬場でも土の表面が乾いたら水やりをして乾燥に気を付けます。
また湿度を好むため、こまめに葉水をしてあげましょう。
ですが、水のやり過ぎは根腐れの原因にもなりますので、受け皿の水はこまめに捨てることや風通しの良い場所で育てることがポイントになってきます。
フペルジアの肥料
5月~9月の生育期にごく薄い液体肥料を与える程度にします。もしくは緩効性の化成肥料を2カ月に1度、置肥します。
通常冬の間は肥料を切りますが、春~秋と同じくらいに加温しているのであれば平常時と同様に施肥しても構いません。
フペルジアを育てる上で抑えるべきPOINT3
- 根腐れ
- 日照不足
- 乾燥
POINT1
生育期は水やりをしっかりとあげると言われていますが、風通しや空気の流れが悪いところ、特に真夏で窓を閉め切った部屋などでは蒸れて根腐れしてしまいますので注意が必要。こまめに葉水をかけて状態を見てあげるようにしましょう。
POINT2
フペルジアは半日陰や明るい日陰を好むため、日照不足な環境ではうまく育ちません。
適度に光が当たるように置き場所には気をつけましょう。
POINT3
フペルジアは乾燥を嫌います。エアコンの風が直接当たる場所は避け、葉水もこまめに行うことで乾燥を防ぐことができます。また、葉水は乾燥を防ぐだけでなく、カイガラムシやハダニを予防することもできるので一石二鳥ですね。
まとめ
今回はフペルジアの育て方や管理方法などをご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
個性的なインテリアが好きな方、ワンランク上のお部屋作りをしたい人にはぴったりの観葉植物なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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