観葉植物として人気の高いストレリチア。
大きな葉が魅力的で、インテリアとしてもぴったり。
上手に育てば、まるで南国の鳥のように鮮やかな色彩の花を咲かせることもできます。
今回は、そんなストレリチアの育て方のポイントや花を咲かせるためのコツなどについてご紹介します。
ストレリチアとは
ストレリチア属は4種が知られていますが、ストレリチア・レギナエが最もよく栽培され、ストレリチアの代名詞的存在です。
花は鮮やかなオレンジ色の萼と青色の花弁からなり、温度を保てば周年開花し、切り花としても人気があります。レギナエは高さ1mほどで草丈は高くなりませんが、ほかの種類は幹が立って10mほどにも大きくなります。
ストレリチアの種類
- ストレリチア・ユンケア
葉が棒状または先端だけスプーン状。生育は基本種のストレリチア・レギナエに比べると遅いのが特徴です。 - ストレリチア・ニコライ
幹が立ち上がって高さ10mになる大型種です。花は萼が白色で、花茎が伸びずあまり目立ちません。一般にはオーガスタの流通名で観葉植物として出回っていますが、ストレリチア・オーガスタはよく似た別種で、ほとんど栽培されていません。
ストレリチアの育て方
ストレリチアの生育温度
15~30℃程度が適温です。
5℃以下の場合は室内での管理をお勧めしています。
ストレリチアの置き場所
ストレリチアは日当たりを好む植物です。室内の明るい窓辺などに置いて育てましょう。
一般的に、植物は直射日光を嫌いますが、ストレリチアは日光をとても好みます。
そのため、日照不足だと新しい葉が育たなくなるので、しっかり日に当てるようにしてください。
なお、ストレリチアは観葉植物の中では耐寒性が高い方です。気温が2〜3℃であれば問題なく冬越しができます。
ストレリチアの水やり
実はストレリチアは、根に水を貯蓄できる性質があります。そのため、乾燥に強く、多湿を嫌います。
春~秋は土の表面が乾いたら、たっぷりと水やり、霧吹きで葉水をします。冬はやや控えめにします。
鉢・プランターの場合は、鉢底から流れ出すように、たっぷりと与えます。花びらに水がかからないよう株元に与えます。
乾燥には比較的強いですが、夏の猛暑期間は特にたっぷりと与えましょう。
ストレリチアの肥料
ストレリチアの肥料は、春から秋にかけての成長期に、リン酸がやや多めの肥料を置き肥するか、液体肥料を与えましょう。
休眠期に当たる冬には、肥料は必要ありません。
ストレリチアが枯れる原因と抑えるべきPOINT3
- 水の与えすぎによる根腐れ
- カイガラムシやハダニによる害虫
- 強い日差しによる葉焼け
POINT1
ストレリチアが枯れる原因はいくつかありますが、一番多いのは水の与えすぎです。
そうすると根腐れを引き起こして、ストレリチアを育てることに失敗してしまいます。
先ほどご紹介したようにストレリチアは根に水を貯留する性質がある為、乾燥を好みます。
あくまでも、冬は葉水を行う程度で春〜秋にかけての生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと与えてあげましょう。
POINT2
ストレリチアには、カイガラムシがつくことがあります。
カイガラムシの特徴は、真っ白い塊のような状態で葉にこびりついていること。
カイガラムシを発見したら、歯ブラシなどを使ってこそげ落とすように除外しましょう。
また、ストレリチアは乾燥に強い品種ですが、乾燥状態が続くとハダニがつきやすくなります。ハダニ防除のためにも、定期的に葉水を与えるようにしましょう。
POINT3
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、直射日光の当たり過ぎや、真逆の日照不足によってストレリチアの葉が丸まってしまうことがあります。直射日光やエアコンの風が直接当たる場所は避け、適度に場所を変えて育てるなど工夫が必要です。
まとめ
ストレリチア・レギネは葉や根が多肉質で乾燥に強く水やりの管理が容易なので、初心者の方も簡単に育てることができます。
ストレリチアの寿命は管理の仕方によっても変わりますが、10年以上育つこともあります。
その為、枯れた葉や古い葉を根元から剪定することで、美しい見た目を維持できます。
今回ご紹介した基本の育て方、抑えるべきPOINTを参考にして、ぜひ、素敵なインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。
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