「観葉植物を育ててみたいけど、こまめなお世話には自信がない…」
このように思って観葉植物に手を出せないでいるという方も多いのではないでしょうか。
そんな方にこそ最初の観葉植物として選んでほしいのが、おしゃれかつ育てやすい多肉植物のサンスベリアです。
この記事では、そんなサンスベリアの魅力や特徴、育て方について解説します。ぜひ参考にしてください。
サンスベリアとは?
サンスベリアとは、アフリカや南アジアの乾燥地帯に自生する多肉植物です。リュウゼツラン科サンスベリア属に分類されます。自生地では小ぶりな種が多いものの、観葉植物としては主にローレンティーといった大型の種が人気です。
↑サンスベリア・ローレンティー
↑小ぶりなサンスベリア・ハニー
サンスベリアの特徴
サンスベリアの特徴をいくつかご紹介します。
肉厚の葉っぱ
サンスベリアは肉厚の葉っぱが特徴的です。形は種類によってさまざまで、剣状や棒状、ロゼット型のものなどがあります。
↑剣状のサンスベリア
↑棒状のサンスベリア
↑ロゼット型のサンスベリア
特に剣状のサンスベリアは、その形と独特のしま模様から別名「トラノオ(虎の尾)」ともよべれています。
NASAも注目する空気清浄効果
サンスベリアは、ホルムアルデヒドなどの空気中の有害物質を除去する作用があることも特徴です。その空気清浄効果にはNASAも注目しており、「エコプラント」の1つとして認められています。
良い香りのレアな花
サンスベリアに花のイメージはありませんが、じつは育て方次第で稀に花が咲くことがあります。
↑サンスベリアの花(画像出典:国土建設コンサルタントHP)
春ごろに葉と葉のあいだから長い茎が伸びて、ジャスミンのような香りの白い花が咲くことがあるのです。夕方~夜にかけて咲き、朝になると花びらを閉じます。
花を狙って咲かせるには、「ある程度以上株を大きく丈夫に育てること」や「葉や茎を育てる窒素肥料を控えること」が有効です。
サンスベリアの育て方
サンスベリアの置き場所や水やり方法、肥料など基本的な育て方をご紹介します。
サンスベリアの置き場所
サンスベリアは太陽が大好きです。したがって、置き場所は屋外の日向やよく日の当たる窓際などが良いでしょう。
ただし、ホームセンターなどの室内で販売されていたものは、真夏の太陽に当てると葉焼けしてしまう可能性もあります。その場合、真夏の間は明るい日陰や室内に取り込んであげてください。
ある程度の耐陰性もあるので室内でも問題なく育ちます。万が一、葉の色が悪くなるようなら日照不足を疑ってみましょう。
また、サンスベリアは寒さに弱いため、12月~2月は室内に取り込んであげると安心です。
サンスベリアの水やり
サンスベリアは過湿に弱いため、水やりは「控えめに」が原則です。よく水を吸う春~夏でも3日に1回ほど。秋は2週間に1回ほど。成長のにぶる冬は月に1回程度の水やりで十分です。その際、受け皿にたまった水は必ず捨ててあげるようにしてください。
↑水やり後は株の中心に水が溜まりやすいので注意!ブロワーなどで吹き飛ばしてあげましょう。
冬場、寒い部屋や屋外管理でずっと10℃以下がつづくようでしたら、サンスベリアは休眠に入るため、負担にならないよう水やりを完全に断ってしまうのも手です。
サンスベリアの肥料
サンスベリアは成長が比較的早いため、春から夏の生育期には肥料を与えてあげましょう。
固形肥料を2か月に1回程度、あるいは液体肥料を月1~2回ほどが適量です。
サンスベリアの植え替え
サンスベリアは比較的成長が早く根はりも良いため、1~2年に1回は植え替えてあげるようにしてください。植え替え適期は春~夏。休眠期の冬や成長のにぶる秋は避けましょう。
基本は一回り大きな鉢に植え替えますが、もしこれ以上大きくしたくない場合は、株分けをして別々の鉢に植えることもできます。
ちなみに、1年でこのくらい大きくなります↓
まとめ
今回は、育てやすく初心者にもおすすめな観葉植物のサンスベリアについてご紹介しました。
スタイリッシュでおしゃれな株姿のほか、NASAが認める空気清浄効果があり、リビングや寝室に1つはほしい観葉植物です。
また、乾燥に強く多少水やりを忘れていても丈夫に育ってくれることも嬉しいポイント。ぜひ、はじめての観葉植物として選んでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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