トマト、おいしいですよね。サラダやお弁当の彩りも良くしてくれるトマトですが、そもそもなぜキレイな赤色になるのでしょうか。
本記事では、トマトが赤くなる仕組みや、リコピンの健康効果、その他の栄養素について、わかりやすく解説していきます。ぜひ最後までお付き合いください!
トマトはなぜ赤いの?
トマトは、成熟するにつれて赤くなっていきます。この色の変化は、トマトの中にある「リコピン」という色素が増えるからです。リコピンは、紫外線に当たると酸化されて赤くなります。
だから、十分な日光を浴びて、時間をかけて成熟すると、トマトは赤くなるのです。もし、日光を浴びなかったり、早く収穫してしまった場合は、トマトが赤くなる前に食べることになってしまいます。
そして、トマトが赤くなることで、おいしくなるだけでなく、栄養価も高くなります。リコピンには、細胞を守る働きがあるため、がんや心臓病などの予防にも効果があるとされています。だから、赤くなったトマトを食べることは、とても健康的なことなんですよ。
熟しても黄色いトマトのひみつ
トマトには熟しても黄色のトマトがあります。これは色素の種類や量が異なるからです。
黄色のトマトは、赤色のトマトに含まれるリコピンよりも「カロテン」という黄色色素が豊富に含まれているため、黄色く見えます。カロテンはニンジンやカボチャにも含まれる色素なんですよ。
色はうすいですが、赤いトマトと同じくリコピンやビタミンC、食物繊維などの栄養素を含んでいるため、健康効果もばっちりです。また、色彩の違いによって、料理の彩りや味わいも変化するため、楽しい食卓を演出することもできます。
リコピンの役割や健康効果
リコピンは、実はトマト以外にもスイカや柿などに含まれます。その正体は赤い色素で、くり返しになりますが、トマトが赤くなるのは中に含まれるリコピンが増えるからです。
リコピンには、私たちの体を守る働きがあります。たとえば、紫外線やストレスから細胞を守ってくれたり、がんや心臓病の予防に役立つとされています。
また、トマトを加熱すると、より多くのリコピンが体内で吸収されます。だから、トマトをスープやパスタソースに使ったり、トマトジュースを飲んだりすると、リコピンをたくさん摂取できます。
ただし、リコピンをたくさん摂りすぎると、一時的に皮膚がオレンジ色っぽくなる人もいるので、食べ過ぎには注意しましょう。
トマトにはリコピン以外にも栄養がいっぱい
トマトには、リコピン以外にもたくさんの栄養素が含まれています。
まずは、「ビタミンC」です。トマトには、1個につき、約20%のビタミンCが含まれています。ビタミンCは、風邪や疲れに効果があるだけでなく、肌をきれいに保つ働きがあります。
また、「カリウム」も豊富に含まれています。カリウムは、体内の水分バランスを整えたり、筋肉の働きを助けたりする重要な栄養素です。
さらに、「食物繊維」も豊富に含まれています。食物繊維は、腸内環境を整えたり、便通を良くする効果があります。
そして、「ビタミンK」も含まれています。ビタミンKは、血液を固める働きがあり、怪我をしたときに出血を止めるのに役立ちます。
以上のように、トマトには、リコピン以外にもたくさんの栄養素が含まれているので、健康に役立つ食べ物の一つなんですよ。
まとめ
トマトは、彩りが良くておいしいだけでなく、身体に嬉しい栄養素がたくさん含まれている優れた野菜です。これからも、トマトを食卓に取り入れて、健康的な生活を送ってみてはいかがでしょうか。
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