手入れが楽でよく咲くマリーゴールドですが、あまりに見慣れすぎて、ちょっと新鮮味がないと思っているかたも多いのでは?マリーゴールドにはおなじみのオレンジや黄色以外にも、ライムグリーンやバニラホワイトなどガーデンに取り入れやすい淡い色の品種もあるんです。
また、明るい色の花は夏の空とのコントラストによく合うため切り花だけではなく、寄せ植えにも人気が高いそんなお花マリーゴールドの育て方についてご紹介していきます。
マリーゴールドとは
キク科コウオウソウ属のうち草花として栽培される植物の総称です。
また、花の色や形がよく似ていて、葉にトマトのへたのような青臭いにおいのあるキンセンカを指すことがあります。
マリーゴールドの特徴
マリーゴールドはキク科の非耐寒性一年草です。 暑さに強く寒さに弱い性質の、基本的に丈夫で育てやすい植物です。 5月~11月頃、独特な香りがする花を咲かせます。 花色は黄、オレンジ、白、赤、複色など様々で、花の大きさは小輪から大輪まであります。
また、マリーゴールドの葉は鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成されているので、互い違いに生えます。 小葉の形は線形で、縁にはぎざぎざがあることが特徴です。
気をつけるPOINT 3
水のやり方
マリーゴールドの場合は乾燥に強く過湿に弱いため、水のやりすぎに気をつけましょう。 水やりのしすぎで起こり得るのが、根腐れです。 つねに土が湿った状態だと、根の呼吸が妨げられ、傷んでしまうことがあります。 環境によっては毎日水をあげなくても問題ないことがあるため、水やりしすぎていないかチェックしてみましょう。
花柄摘み
マリーゴールドは花期が長いので、こまめに咲き終わった花がらを摘んであげることが重要です。 花が結実してしまうと養分を取られてしまうので、次の花がなかなか咲きにくくなったり花が雨で濡れた時に腐ってしまったり、色付きも悪くなります。 実がつかないうちに花茎から切り取りましょう。 花びらをとっただけでは、萼から結実するので意味がありません。
日当たり
マリーゴールドは日当たりと水はけのよい場所を好みます。 日照不足になると株が弱々しく育ってしまい花付きが悪くなります。 耐寒性に優れており、日本の暑さにもよく耐えますが、品種によっては30℃以上になると花が咲きにくくなります。 鉢植えのマリーゴールドは、風通しがよく熱が溜まらない場所に移すのがおすすめです。
マリーゴールドの育て方
マリーゴールドの生育温度
発芽温度は約20~25℃、生育温度は約10~25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。 耐暑性はありますが、真夏の西日は避けた方が賢明です。 寒さには弱い植物です。
マリーゴールド置き場所
マリーゴールドは風通しがよく、日当たりのよい場所に置くようにしましょう。 花壇などの地植えの場合は、草丈の低いフレンチ種は前側に、草丈の高いアフリカン種は壁側後方に植えると、まんべんなく日光が行きわたるのでおすすめです。 室内の場合は、日当たりのよい窓際に置くようにしましょう。
マリーゴールドの水やり
庭植えでは、よほど乾燥しないかぎり必要ありません。鉢植えは、水切れで下葉が枯れ上がりやすいので、用土が乾き始めたら、たっぷり与えます。
夏は暑く乾きやすいため、1日に2回あげる場合も。
また、マリーゴールドをいけるときは、器の中の水の量に注意が必要です。 器の縁までいっぱいに水を入れてしまうと、すぐに細菌が繁殖して水のコンディションが悪くなり、花が傷む原因になります。水は低めの水位を保ち、こまめに替えてください。
マリーゴールドが枯れる原因・対策
植物の生育が悪くなったり、葉が変色したり、枯れたりするのには、
病気と害虫による被害があります。
枯れてしまう前にできる対策などをご紹介します。
マリーゴールドが枯れる原因1
- 灰色カビ病
- 立ち枯れ病
- うどん粉病
などのなりやすい病気にかかってしまう
予防対策
- 咲き終わった花はこまめに取る。
- 風通しを良くする。
- 種をまく時に清潔な土を使用する。
マリーゴールドが枯れる原因2
- グンバイムシ
- シンクイムシ
- ナメクジ
- ハダニ
- ヨウトムシ
などの害虫被害によるもの
予防対策
- 成虫を見つけたら駆除し、食害された茎は切り取る。
- 内部の幼虫とともに処分する。
- 乾燥しすぎないように適度な水やりを心がける。
マリーゴールドの増やし方
挿し木
マリーゴールドは、挿し木で増やすこともできます。親となる株と同じ花が咲く苗をつくれるのがメリットです。生育期間中であれば増えやすいため、ぜひ挑戦してみましょう。
挿し穂として使うのは、花のついていない茎です。10cm程度にカットしてから下のほうについている葉を落とし、切り口を水につけましょう。2時間ほど吸水させたら、挿し木用の土へ先端を挿します。その後は、水が切れないように管理していきましょう。発根するまでは日陰で静かに育てます。根が出てきたら、徐々に日当たりの良いところへ移しましょう。
終わりに
マリーゴールドはお手入れの手間がかからず、元気な花をたくさん咲かせてくれる植物です。育てやすいため、ガーデニング初心者の方にもおすすめできます。花が咲かないときは、今回ご紹介したポイントを抑えて日々の管理方法を見直してみましょう。花摘みの大事さ、水やりの方法、置き場所、病気や害虫の対策など丁寧なお世話を繰り返していけば、そのうちにコツをつかんで、育て方が分かってくるはずです挿し木でお花を増やしてみたり。追肥なども行って、長く開花を楽しみましょう。
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