モンステラは、葉に切れ込みが入っていることが特徴的で、おしゃれな雰囲気であることからインテリアとして人気があります。
観葉植物の中でも有名な種類なので、結婚祝い・引っ越し祝いのお祝いとして、結婚記念日のプレゼントとしても選ばれることが多いです。
モンステラとは
モンステラはつる性の着生植物で、原生地では、付着根で樹木やヤシ類などに這い上がって伸びていきます。深い切れ込みや穴がある葉形が独特なので人気があり、小鉢から大鉢仕立てまでいろいろなサイズで楽しめます。
モンステラは、茎は太く、葉は光沢のある緑色となり、羽状に大きく切れ込んだり、葉脈間に穴があいています。大きく育つと、白い仏炎苞と緑色の肉穂花序をつけた花が咲きます。果肉がバナナとパイナップルを合わせたような味でおいしいので、種小名にデリキオサ(美味)の名がつけられています。
一般に鉢物にしているものの多くは、ヒメモンステラです。葉がやや小型で、黄色や白色の斑入り品種があります。
また、エキゾチックな様子と大きいものになると1mを超える葉っぱにちなんで、ラテン語の「モンストラム(怪物)」が由来となって名付けられました。
モンステラの花の特徴
成熟したモンステラは適した環境で育てると5〜7月に開花します。 花は特徴的で、白い仏炎苞が淡い緑色からクリーム色の肉穂花序を包むような、花姿が楽しめます。 また、少しバナナやパイナップルのような甘くトロピカルな香りもします。
モンステラの特徴 〜危険な3つのポイント〜
モンステラは、いかにも熱帯の植物という感じの切れ込みが入った大きな葉が特徴的な植物です。夏のイメージ、トロピカルなイメージで用いられることも多いですね。
観葉植物としても人気があるモンステラですが、何もしらないでお世話をしてしまうと、事故をおこしかねません。
これから購入を検討している方は、是非、この記事を参考にしてください。今回は、モンステラの特徴や育て方、知らずに育てると危険な3つのポイントについてお話します。
1. モンステラは葉から露を出すことがある
モンステラなどのサトイモ科の植物は、葉から露(つゆ)を落とす習性があります。なので、気が付くと鉢の周りが水で濡れてしまっていることがあります。
壁際や棚の上など、濡れると困る場所へは置かないようにしましょう。そして、床に落ちた露はできるだけ早めにふき取るようにしましょう。放置してしまうとシミになりやすいです。
この露をおとす習性は、水やりの加減をするときの目安になります。露を落とすことが多い時は水やりをひかえ、乾かし気味に管理するようにします。
2. モンステラは低温に弱いので注意が必要
モンステラは、暑さに強い一面がありますが、逆に寒さには弱い植物です。低温の判断基準は10度で考えおくとよいと思います。窓際は温度が下がりやすいので、鉢の位置を動かすなどの工夫が必要になります。暑さや寒さは植物への影響力が大きいので注意しましょう。
3. モンステラの汁でかぶれや吐き気が起こることがある
大問題なのがモンステラの汁です。葉っぱや茎を折ったり、傷つけたりしたときに出る汁は「かぶれ」の原因になります。極力、素手で触ったり、肌に触れたりしないようにしてください。触れてしまった場合は、早めに水で洗い流すようにします。口に入ると吐き気を催すことがありますから、間違っても口に入れないようにしてください。ペットを飼っている方は特に注意してください。特に猫は草をかじったり、触ったりしたがりますので注意が必要です。
モンステラの育て方
モンステラの生育温度
モンステラの生育温度は15~30℃ほど。日本では春から秋がよく成長する生育期になります。
冬の時期は成長が緩慢になる休眠期となるので、季節によって管理方法を変えましょう。
また、日当たりの良い場所に置くと良いでしょう。
モンステラの置き場所
モンステラの置き場所には、直射日光を避けた日当たりと風通しのよさが大切です。
本来はうっそうとした熱帯ジャングルに自生する植物なので耐陰性が高く日陰にも強いですが、基本的には日当たりのいい場所に置くことで、美しく成長していきます。
また、日本には四季があり、それぞれの時期で日差しの強さや気温もかなり異なるので、季節に合わせた置き場所に移動して育てましょう。
モンステラの水やり
モンステラの水やりは、鉢の表土が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えるのが基本です。
また春から秋の生育期と、冬の休眠期の水やり頻度は異なるので注意していきましょう。
春から秋の生育期では、鉢土が乾いたら日中に水やりをします。
冬の休眠期では、鉢土が乾いてから5〜10日後に水やりをします。
*断水する場合は葉水をよくしてあげましょう。
モンステラの植え替え
モンステラが大きく育ってくると、鉢がひっくり返ったり、鉢の底から根が出ることがあります。このような状態になったときは、随時植え替えを行ってあげましょう。
モンステラの植え替え時期は、5〜9月が適期です。
モンステラが枯れてしまった
・日光が足りない場合
モンステラは日陰でも育ちますが、暗いところでずっと育てていると元気がなくなることがあります。その場合は、鉢の置き場所を変えてみましょう。
・水分が足りない
生育期は特にたくさんの水分が必要となるモンステラですが、夏場は特に水切れが早いため、土が乾いていたら、朝と夜というように水やりの頻度を増やしても良いでしょう。
・植え替えをする
モンステラは丈夫なイメージがありますが、根が窮屈になりその状態を放置しておくと、根詰まりや根腐れを起こしてしまいはが枯れてしまうことがあります。
枯れてしまった場合や根が詰まってしまっていたら、新しい土に植え替えを行い、様子を見ましょう。
〜豆知識〜
モンステラは茎の部分を土や水に入れることで増やすことができます。茎挿し(挿し木の一種)と茎伏せという少し変わった2通りの増やし方があります
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