ペペロミアは、肉厚な葉っぱを持つ多肉植物です。主に観賞用として販売されているので、観葉植物ともいえますね。コショウ科の植物で、葉が香辛料になるものもあるようですよ。
今回はそんなペペロニアの種類や育て方についてご紹介します。
ペペロミアとは
サダソウ属は、世界の熱帯から温帯に約1400種が見られ、日本にもシマゴショウとサダソウの2種が自生しています。
観葉植物としてよく栽培されているのは、ペペロミア・オブツシフォリアです。茎は直立からややほふくし、葉は多肉質で倒卵形、濃緑色です。この種には多くの園芸品種があり、代表的なものとしては、葉に斑が入るバリエガタ、グリーン・ゴールドがあります。ほかには、ペペロミア・アルギレイア、ペペロミア・カペラタ、ペペロミア・グリセオアルゲンテアなどがよく栽培されています。
そのほか、葉が多肉質の種類もたくさんあり、多肉植物としてペペロミア・コルメラなどが人気です。
ペペロミアの種類とその特徴
- ペペロミア・オブツシフォリア
ペペロミア・オブツシフォリアは、直立性の品種です。やや横に広がる性質があり、葉は肉厚で光沢があり、濃い緑色をしています。 - ペペロミア・グリーンゴールド
ペペロミア・グリーンゴールドの葉は淡いグリーンと黄白色が絡み合った模様になっています。 - ペペロミア・アルギレイア
ペペロミア・アルギレイアは、群がって生えるタイプの品種で、薄い緑色の葉に濃い緑色の縞模様(しまもよう)が入ります。[voice icon=”http://green-mania.net/wp-content/uploads/2022/12/icon.png” name=”編集部” type=”l”]見た目がスイカに似ていることから、「スイカペペ」という別名で知られているよ[/voice] - ペペロミア・カペラタ
ペペロミア・カペラタは、群がって育つタイプの品種です。草の高さは10~15cmほどになります。葉は、ビロードのような光沢があり、チリメンのようなしわがあります。 - ペペロミア・グリセオアルゲンテア
葉はほぼ円形に近い心形で、表面は銀白色で、縁部は全縁、先端部は円頭、基部では短い葉柄に連なり茎に互生します。葉は、幾分多肉質で、葉脈部位が凹みを見せます。 - ペペロミア・コルメラ
肉厚な葉っぱが粒状に連なっているかわいい植物です。茎は立ち上がり、4〜5mmの倒心臓形の多肉質の葉をつけます。
ペペロミアの育て方
ペペロミアの生育温度
ペペロミアは、寒さに弱い植物です。屋外の日陰でも育てることはできますが、気温の下がる秋には室内へ移動する必要があります。しかし、室内と屋外を入れたり出したりすることは、紫外線量の変化により植物の生長に悪影響です。
そのため、初めから室内の明るい窓際での管理がおすすめ。しかし、冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、冬は窓から離した明るい場所に置くと管理がしやすいでしょう。
ペペロミアの置き場所
ペペロミアは明るい日陰を好みます。直射日光は葉焼けの原因になるので、注意が必要です。
直射日光が苦手とはいえ、あまり暗すぎると生育に良くありません。葉色や艶が悪くなるので、適度に日に当てるようにしてあげてください。
室内の明るい窓際で育てることをおすすめします。
ペペロミアの水やり
春夏の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。多肉質であればあるほど乾燥には強いですが、生育期は水切れがないように注意します。
水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。
冬は土の表面が乾いてから4~5日後に水やりをします。この時期は特に空気が乾燥するため、葉水を忘れずに与えると葉が落ちたり傷んだりする心配がありません。
冬の水やりを控えることで寒さに強い株になるので、水のやりすぎには特に気を付けてください。
ペペロミアの植え替え
ペペロミアの植え替えに最適な時期は、生長期である5〜10月に行います。生育して鉢いっぱいに根を張っている場合や、土が水を吸わず土の状態が悪くなっている可能性がある場合には、植え替えをします。そのまま放置していると、根詰まりを起こして葉が枯れる原因となります。
鉢に対して株が大きく生育している場合には、1〜2周り大きな鉢に植え替えるか、株分けすることもできます。
ペペロミアの肥料
ペペロミアには、植え替えの時に長期間ゆっくり効く緩効性肥料を、土に混ぜ込んでおくだけで十分です。土に肥料を混ぜ込んでいない場合は、置き肥や液肥を与えます。
肥料の与えすぎはペペロミアの根を傷めるので、注意が必要です。
冬も肥料を与えると根を傷める原因になります。土の上の置き肥は取り除いて、液肥やりも控えましょう。
ペペロミアの気をつけるPOINT3
- 根腐れ
- 根詰まり
- 葉焼け
POINT1
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。
POINT2
すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとペペロミアに悪影響です。
対処法はペペロミアの植え替えをすること。
ペペロミアを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
POINT3
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
まとめ
ペペロミアは直射日光の当たらない明るい室内であれば、一年を通して簡単に育てることができます。個性的な葉の模様や色、草姿なのでおしゃれなインテリアグリーンとして活躍するでしょう。
ぜひ、気軽に楽しめるインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。
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